木々が色付き、風が冷たくなってきました、今日の幼稚部では「秋」について学習しました。
「何でこの葉っぱは赤いの?」
生活の中の小さな疑問が学びに向かう力となり、体験を通し意欲的に知ろうとすることがアクティブラーニングに繋がります。
色鮮やかな落ち葉は生徒の想像力を掻き立て、落ち葉を画用紙に張り合わせ人の顔、魚、好きな食べ物などをそれぞれが作りあげ、嬉しそうに作品の説明をしてくれました。
落ち葉アートに加え、自分で作ったどんぐりの駒は生徒たちの宝物になり、恐る恐る毬栗(いがぐり)のトゲ部分に触れたことは、生徒たちの秋の思い出に加わったようです。
● BCA土曜学校のコラムVol.13●
運動会
10月7日は、BCA土曜学校運動会が行われました。
先生方と共に、親と子で、競技や声援に笑顔があふれるいい時間を過ごしました。
日本で最初に「運動会」という名が付けられたのは、今の東京大学なのだそうです。 明治時代ですから、今から130年ほど前のことになります。その後、初代の文部大臣森有礼が全国の学校で運動会を実施するよう義務付けました。
「運動会」は、学校や地域や企業などで、決められたプログラムに従って競技や演技を進める体育的な行事です。日本の学校では「運動会」は年間行事の中に当然のように位置づけられています。玉入れや綱引き応援など、みんなで協力して行う競技を通して、楽しみながら団結することの大切さも学んでいる行事のように思います。
BCA土曜学校運動会も赤白に分かれて競いましたが、「赤」と「白」の組み分けは、平安末期の「壇ノ浦の戦い」で、敵と味方を区別するため、源氏が白旗、平家が赤旗を掲げて戦ったことに由来しています。
6年生の応援リーダーが「はちまき」をしめて応援していましたね。
「はちまき」は漢字で「鉢巻き」と書きます。この「鉢」は僧侶が「托鉢(たくはつ)」という施し物を受けるときに使う器のことで、その形が頭蓋骨に似ていたので「鉢」は「頭」を指すようになったのです。
そこから、頭に巻く細い布を「鉢巻き」、出会いがしらに頭と頭をぶつけること、ぶつかりそうになること、予想外のところでばったり出会うことを「鉢合わせ」と言うようになりました。
「運動会」から見える言葉も、なかなかおもしろいですね。
第11回 BCA土曜学校 運動会
午前:幼稚部・小学1年生の部 / 午後:小学2年生から6年生の部
本日晴天にも恵まれ第11回BCA土曜学校運動会が開催されました。
体育館いっぱいに声援や歓喜の響き渡る、活気あふれる運動会となりました。
さわやかな選手宣誓から始まり、きれいに揃ったラジオ体操には先生たちからも思わず拍手が。
2学期からの練習を重ねていた生徒たちは無事全ての競技、演目を立派に披露し、
達成感を胸に終えることができました。
お越し頂き、ご参加もいただきました保護者の皆様、誠にありがとうございました。
● BCA土曜学校のコラムVol.12●
花鳥風月
BCA土曜学校では、シアトル裏千家淡交会のご厚意により、毎週お茶のご指導を受けています。
9月30日は、幼稚部の皆さんがBCAお茶室で初めてお茶の体験をしました。
かわいい仕草で、背筋をぴんと伸ばしてお茶を頂く姿がとても印象的でした。この機会が、幼稚部の子ども達の未来につながる体験になればと思います。
さて、今日はお茶の掛け軸について触れたいと思います。
茶道では「掛物」とよばれる掛け軸は、お茶のお道具の一つだとされています。お茶の開祖である村田珠光が茶席に墨蹟を持ちこんだのがはじまりなのだそうです。
掛け軸には、禅語や季節を感じる言葉や茶人の言葉などが書かれており、お茶席の主催者からのメッセージが込められています。
今回、清水校長先生が選ばれた言葉は「花鳥風月」です。
「花」「鳥」「風」「月」は、日本の美しい自然を代表するものの一つであり、それを重んじる風流を意味する言葉です。花を愛し、鳥の声に耳を傾け、自然の風景の代表としての風や月を感じる・・・。季節に応じて美しく変化する自然の風物を五感で受け止め、その風景を楽しむことを大事にしてきた日本らしい言葉だと思います。
国語1の教科書の「月に思う」という単元で、日本の四季の代表的な眺めを表す「雪月花」という言葉が紹介されています。その他にも「花鳥月露」「春花秋月」「雪月風花」などの自然の美しさを表す四字熟語もあります。
このような言葉にふれるとき、日本の自然と日本語の美しさを再確認するのです。
土曜日の朝、校庭から一本の花が選ばれ花瓶に生けられます。
季節の花を一本だけ質素に飾るのは、侘び寂びの考え方が根底にあるからだと言われています。これも日本文化の特徴ですね。
「確かな学力」と「活用力」の観点より文科省ではノート指導の充実が重要視されています。土曜学校では、低学年から先生の板書をそのまま写すことから始まり(知識の定着)、高学年に入ると自分なりに工夫してノートを取っています。
授業にかかせないノート取りは、深い知識と思考力の育成につながる大事な学習の一つと捉えています。
振り返り学習が出来る、自分だけのノートは毎週少しずつ増えていく、努力の賜物ですね。
「”りす”の”り”の字がキレイに書けていますね」「机の上をきちんと整頓しています」
先生から生徒一人ひとりへの声掛けは、それぞれが学びに向かう力を引き出します。
※来週は待ちに待った運動会です。運動会のお知らせはこちらをご覧ください。
● BCA土曜学校のコラムVol.11●
俳 句
ベルビューも、爽秋の気配が感じられる頃となりました。
BCA土曜学校では、俳句の豊かな表現力に気づき、限られた文字数にこめられた多なものの見方や感じ方を味わってもらうために「俳句」の学習を行っています。
今日は、基礎国語の皆さんが詠んだ「秋の句」から5句紹介しますね。
それぞれの豊かな感性が伝わってきます。
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◇風と雨 冷たくなる朝 秋感じ
◇柿の色 雨のかおりに 夕日のお茶
◇カリカリと 落ち葉の音が 気持ちよく
◇秋の朝 風を感じて ほお赤い
◇葉っぱ見る きれいな景色 いい思い出
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俳句は、今日まで継承されてきた日本の代表的な伝統的言語文化の一つです。
五・七・五の定型は、世界でもっとも短い詩と言われ、世界的にも広く知られています。 同じ五・七・五の音数をもつものに川柳があります。俳句は、季節を大事にし、自然を中心にして詠みますが、それに対して川柳は、世間の人情や風俗に目を向け、滑稽風をねらって詠んだものです。また、季語や切れ字の約束がなく自由です。
〈滑稽→笑いの対象となるおもしろいこと。ばかばかしいこと。〉
〈風刺→社会や人物の欠点・罪悪を遠回しに批判すること。〉
俳句は、季節の移り変わりに対する感動を詠むので、季語が入っているという特色がるのです。俳句の創作は、日々の生活への意識を高め、自然への眼差しを育み言語感覚鋭くします。また、俳句は、読む人の自由な解釈で補って鑑賞できるよさもあります。
(写真は、イサックアのサーモンハッチリです。)
「理科実験 電気の流れとその力」
幼稚部では電流回路のキットを使い電気エネルギーの働きを勉強しました。回路の仕組みを知り、電球や音楽スイッチの操作をする生徒たちの目はキットの電球よりもキラキラと輝いていました。
子供たちの大好きな休み時間には学年の垣根を越えての交流があります。学年関係なく仲良く遊ぶ姿、遊び方を教えてあげる上級生の姿は見ていて微笑ましいですね。
五年生と中高部の基礎国語では俳句作りに取り組んでいます。季語を知り、季節の感覚をつかむことや、新しい表現方法を学びました。移り変わる季節の美しさに目を向け、クラスメイトと五七五に想いを込めました。
● BCA土曜学校のコラムVol.10●
稲
陰暦と季語についてもう少し加えたいと思います。
9月の陰暦は「長月(ながつき)」です。
秋も深まり始め、夜がようやく長くなる月の意味の「夜長月」を略した言葉と言われいます。だいぶ日が短くなってきましたが、昼夜の長さが等しくなる9月23の秋分の日を過ぎぎるとさらに夜の時間が長くなっていくのでその様子を表しているという説です。
また、稲の成長の様子を表したものとして「稲刈月(いねかりづき)」「稲熟月(いあがりづき)」が変化して「ねかづき」、そして「長月」となったという説があります。この場合の「長」という漢字の意味には、毎年稲が長くすくすくと実るようにという願いが込められているそうです。
秋の季語に「稲」のついた季語が多いのも頷けます。
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稲刈り・稲干す・苅田・稲雀・稲妻・稲穂・稲掛(いねかけ)・稲扱(いねこき)・ 籾・豊年・ 凶作・ 新藁・ 藁塚・ 俵編・稲筵・稲葉・粳稲・糯稲・もちごめ・田の実・ の秋・稲の波・稲の秀・稲の雨・稲の風・八束穂・稲の香 等々
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◇里人は稲に歌よむ都かな 芭蕉
◇稲の雨斑鳩寺にまうでけり 正岡子規
◇一里行けば一里吹くなり稲の風 夏目漱石
国語の教科書には「四季のことば」「季節のしおり」と題して四季を感じさせる素敵ことばが載っています。是非、秋のページを開いてみてください。
清水校長先生が日本の「稲作」について、
「21世紀型学習に向けてチーム学習が大切になっている中、先人が稲作を通して培っ『和の心』が日本人の精神の根幹にある。」とお話して下さいました。
写真は、そのきっかけとなった田んぼアートです。
土曜学校の2階フロアーには夏休みの様々な作品が展示してあります。研究や、観察記録に栽培関連の作品があまりみあたりません。長い期間の観察と記録が必要なため人気が無いのかと思います。
WEBカメラとPCを使うと以外に簡単に記録が取れます。今回のLEDを使ったレタスの栽培では、成長の様子を定点カメラで1時間ごとにシャッターを切り自動で記録しました。5月30日から6月2日までの成長をGIFアニメにしてまとめてみましたのが上の画像です。
レタスは、葉を広げたり閉じたりしながらどんどん大きくなってゆきます。その様子はまるでレタスがダンスを踊っていうように見えます。そして、レタスの成長の様子をよくよく見てみると、様々なことが分かります。ここで分かったことを研究にまとめることができます。
この次の研究のときは、栽培観察の研究はいかがでしょうか。
BCA土曜学校にて全学年で取り組んでいる「聞く姿勢」。
ピンと背すじを伸ばし前を向くことで、集中し積極的に授業に参加する主体的学習に繋がります。
今日も笑顔いっぱいの土曜学校、幼稚部では磁石を使った工作にたくさんの「なんで、どうして」、そして工夫を凝らし作り上げた工作を楽しい、楽しい、と夢中になっていました。その興奮冷めやらず、帰りのお迎えでは多くの生徒が保護者の皆様に今日の力作を一生懸命説明している姿が見られました。
本日BCAにて保護者の皆様向けに「バイリンガル教育を考える ~これからバイリンガルで育つ子供たちへ~」BCA特別講演が行われました。お話をいただきましたのは株式会社
教育同人社 代表取締役社長 森 達也社長、九州大学 元理事・副学長 倉地 幸徳先生です。日本とアメリカの学習の仕方の違いや、小学校で2020年から全面実施予定の次期学習指導要領に盛り込まれる、先週のブログでも触れた「アクティブラーニング」についてのお話がありました。知識だけを詰め込む学習ではなく、資質・能力を伸ばすのに必要になるコミュニケーションとは、人から学ぶとは、重要なキーワードが多々盛り込まれた講演でした。
※夏休みの作品はBCA1,BCA2校舎共に9月末まで展示されます。来週以降も作品の提出を受け付けています。
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