駅へ向かう 重たくなった身体に 容赦のない冷たい洗礼を浴び 現実に包まれ 日がまだ昇らぬどんよりの中 電車に揺られては 何か希望を探している 年末に作った仕事用のスケジュール帳 カバンに入っていることを想い出し 去年の準備に今年の日が昇った
難解な詩があって。私には解らない詩があって。何処かの誰かには解っている詩があって。いろんな詩人の考えがあって。それは自由であって。満足している詩人たちがいて、満足できない私がいて。小さな世界で盛り上がっている詩があって。ちっとも解らないと見向きもされない詩もあって。詩がどんどん我儘に思えてしまう私がいて。でも、それはやはり詩人の表現の自由であって。詩人個人がいて。読者個人がいて。言葉が限定されたひとだけに伝わって。芸術は多くの人が共感できる世界であって。難解な詩は伝える奉仕の心がなくなって。詩がもっと身近になったら豊かだろうと思って。では、お前はどうなんだよ、という私もいて。