外貨の所持はリスク回避にならず、金利を得たとしても、長く持てば持つほど不利になるかも知れない。
1973年に変動相場制へと変わって以降、チャートを見る限り、円に対する米ドルの価値は下がり続けている。円と米ドルの、この20年の上昇下降は同程度。しかし超長期で見れば、下降の可能性が高い。他のデータでは、この20年、外国債券と米ドルは同程度のリスク幅でありながら、米ドルそのものは価値を生まないために、そのリターンは単純に円を持つよりも低く、つまり元本割れをしていた。
この傾向は米ドルだけではないらしい。ましなのはスイスフランとシンガポールドルのみで、それ以外、新興国を含む主要通貨の価値は、円以上の速度で下がり続けているように見える。日本も少子高齢化による国力低下が騒がれているが、他の国は日本の比ではなく深刻な状況なのかも知れない。
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