住宅都市整理公団 (2)
Jul
19
大判の写真を展示された事で、ウェブで見ていた小さな画像の詳細を見られたことが良かったですね。例えば、「都営色」と名付けられた壁面の茶色は、ウェブでは単一色だったので何が惹かれるのか分らなかったのですが、大判の写真を見たことで、タイルが張られている事や、それらの微妙な色の違いに魅せられているのだな、と。
お話の中では、カラーコーディネートに関して、自分は一番興味を持ちました。大学で、色彩論の教授のお話を今でも覚えていますが、教授自身は環境デザインを手がける方で、建物とりわけ集合住宅に使用されるカラーリングを研究されていました。当時見せられたスライドは、主に90年代のものでしたが、それらの色合いというのが何とも言いようのないコーディネートというか…良く見かけますが、好みではないんですね。
前世代であるところの団地カラーは、落ち着いた色合いが結構好きなのですが、米国など海外のアパートで、自分は好きなカラーリングが多いんですね。そのようなタイプを国内でも見かけることが最近多くなったので、昔に比べて、大分それらの技術も進歩したというか、趣向が変わったのだろうと思います。
それでも、デザイン全てに言えそうですが、とりわけ建築・インテリアのカラーリングに関しては、自分は日本より西欧のほうがレベルが上と感じています。それは気候・風土に寄るものか、人種的な目の色から来る、認識可能な色のバリエーションの違いなのか分りませんが、染色に使用されるような伝統色ほどには、日本は建築にそれらを生かしていないと感じます。むしろ、昔なら木造の茶や黒、今ならコンクリートの白や灰など、全体的な同一色を基調とした、そもそも西欧とは異なる文化とも言えそうです。
専門 < マニアな会で、当人もお客さんもマニアックな方向と感じたので、話かけ辛く帰ってきました。
Posted at 2008-07-19 07:21
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Posted at 2008-07-21 06:35
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