ええと、お久しぶりです。
やっと更新させていただきます。
今日は、本の紹介です。
「私、舞台を降りない!」 萩生田千津子 著
********************************
あれは、ゆうこ新聞を創刊したばかりの頃だった。
新聞を作り始めたはいいけれど、取材・インタビュー先、まったくアテがなかった。
「病気を持ち、更にネット社会に孤独感を感じ、思うように外出出来ないようなひとが、
喜んでくれるような記事を書いて届けよう」
ゆうこ新聞の「創刊号」は、今に増してお粗末な出来だった。
ハートプラスの会の方が、記事掲載を許可して下さったので、
なんとか喜んでもらえそうな記事も書けたけれども、それ以外はもう
「なんですか、コレ」状態だった。
そんな創刊号なのに、
「数行読んだだけで、気持ちが伝わったわ」
と、ふたつ返事で取材をOKしてくれたのが、この本の著者・萩生田千津子さんだ。
紹介して下さった、作家のヒロコ・ムトーさんのお力も絶大だ。
萩生田千津子さんは、30代でまだお子さんが小さい時に、交通事故に遭い、下半身不随となった。
女優としてドラマや舞台で活躍している最中のことだった。
新聞のインタビューの時に、事故直後から今までのお話を聞かせていただいたが、本を読んで愕然とした。
「そんなもんじゃなかった」のだ。
舞台に立てないどころか、自分で「排泄」さえ出来ない日々。
まったく感覚のない、自分の下半身。
しかし、恩師・水上勉氏の
「お前には、まだ、声が残っているだろう」
のひとこと。
「舞台を降りなかった」女優の「魂の声」が描かれています。
ドラマや映画で、様々な「感動させよう」が創られている今だけれど、
これはね、作りものじゃない。「ホンモノ」だよ。
本当に、もう嫌で嫌で、辛くてたまらん!って時にふとこの本を
思い出して、ページをめくってみて欲しいです。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account