診察は、プロジェクト会議だ!
Sep
18
力を入れてくれている、横浜市。
私も、取材も兼ねて楽しく参加させていただいています。
その中でも、17日の都筑区役所での交流会では、
またまた魅力的なドクターのお話を聞くことが出来ました。
東京・品川区の「松山クリニック」の院長、松山毅先生。
私の中で「ニュータイプ」の医者(ほめています)に分類。
音楽活動もされており、特に「ボブ・マーリー」を愛していると知り、
思わず立ち上がって「わたしも!」と叫びそうになってしまった(笑)
「ゆうこ新聞」のことも、興味を持って聞いて下さった松山先生、
必ずまたお会いしたいと思います。
この日のテーマは「膠原病とメンタルケア」
実際は、それだけではなく、すべての慢性疾患を持つ患者と
シェア出来る良いお話でした。
今日のブログでは「メンタル」のお話よりも、「医者と患者の関係」
について(メモと記憶を頼りに)書きたいと思います。
※ゆうこ新聞の次号では、東大宮メディカルセンターの平松類先生の
インタビュー記事の中で「医者と患者の関係」についてつっこんだ話を掲載します。
平松先生のお話も、めちゃめちゃ面白いです、ヤバくてここには、書けない(笑)
お楽しみに(^^)/)
ではでは、松山先生のお話に戻ります。
*******************************
まず、患者は「膠原病」は「特殊ではない」と考えるのが、良い。
もちろん、治らない病気を持っている精神的負担は大きなものだが
「自分は、特殊な病気なのだ…」と、強く思いこむことは、
メンタル面に、良いとはいえない。
*******************************
【 黙ってると、勝手に決められちゃう。「伝え」よう! 】
研究データから、
「医者は、患者の痛みを過少評価しやすい」ということが分かっている。
そして、医療とは「不確実」なもので、
もし患者が「黙っている」としたら、「当たる確率」は「占い」よりも低い。
診察室で、主治医が「分かってくれる・当ててくれる」のを
黙って座って待っているのではなく、患者は、積極的に
自分のことを伝えていってほしい。
*******************************
【 お医者「様」・患者「様」の関係を、会議室の部下と上司に】
松山先生は、医者と患者の関係について、病気(患者の身体)を
企業のチームに例えて次のように語りました。
患者…上司(リーダー)
医者…部下
その中心に「病気」があり、「病気を良くするため」に話し合う
「プロジェクト会議」を行う場所が「診察室」なのだ、と。
【部下(主治医)との話し合い方】
・議題は、優先順位をつけて箇条書きに
・最も大切な話は、必ず議論する
・議論は活発に。そして、リーダー(患者)が検証する。
・患者と医師は「対等」である(相互参加型)を意識して、
チームを作る。
※もし、上司(患者)を拒絶するような部下(医師)がいたら?
そんな部下は、企業にとっては不要。
【これは、NG!医者と患者の関係】
①医者と、友人のように仲良くなる
⇒友人=「終わらない」ことを意味する。そうではなく、いずれ元気になって、
病院や医者とはおさらば(病気の終わり)だ!という気持ちを持っていてほしい
②医者に、服従する
⇒意識不明だったり、自分では何もコントロール出来ない場合を除き、
病気を良くするためにも「プロジェクチーム」での頑張りを忘れないで
③医者を、やりこめる
⇒ただしこれは、バアイによっては「有りです!」とのこと(笑)
たしかに、「いいチーム」はいい結果を出すことが多い。
また、上司と部下がお互いを「育て合う」という意味でも、共通しているなぁ。
*******************************
白い壁に囲まれた診察室で、
言い方は悪いけど、たまにしか会わない、
自分のことをたいして分かっていない人間に
「分かったもらえるように」伝えるのは、本当にむずかしいです。
しかも、体調がベストではないからそこ(病院)に来ているので
ハードルはさらに高いものとなるでしょう。
さらに、うつ病などがある場合は「集中力・判断力」もなくなる。
「物事を整理して伝える」なんて、ムリムリ。
(長いこと苦しんだので、その「ムリムリ感」が分かります)
でも、心の中に「元気になりたい」「良くなりたい」という思いが
1ミリでもあったとしたら、
まだ「100%、投げやり」になっていないとしたら(たまになるよね)
ここ(会議)はちょっと「頑張り時だ!」と、私は思います。
テレビなんかではよく「先生におまかせします」と言っているけど、
あれは手術の前とか、そーゆう時のことで
365日「先生におまかせします」なんてスタンスでいたら、
もっともっと元気になれるはずの「のびしろ」みたいな部分を
「医学のマニュアル」で、フタをされてしまう気がする。
だから「会議で使う資料」は、ゆっくり時間をかけて
簡潔にまとめる(患者が努力をする)必要がある。
(熱が下がらないとか、吐き気が止まらないとか、そんな時はもちろん、別)
松山先生は、私たちに
「病気の症状ではない、自分の中の何か」と「闘え!」と、
優しく背中を押してくれた気がします。
続きはまた、別の機会に。。。