“日本一の一本釣りカツオ船団の町「黒潮町」の一本釣りカツオと、日本一の生姜の産地「四万十町」の生姜をじっくりコトコト甘辛醤油の出汁で煮込みました。” 黒潮町缶詰製作所 カツオの和だし生姜煮こごり風 かつお生姜煮ソリッド・高級品 ☆コメント 高知の果て、黒潮町で第三セクター方式の運営をおこなっているベンチャー缶詰会社、黒潮町缶詰製作所。非常食のローリングストックに普段使いできるおいしさを求め、「日」常食を掲げた。これもツナ缶をそのまま和食のおかずにしたような製品だ。 ツナ缶ブログでは以前「黒潮町のごろっとカツオ(No.85)」を取り上げ、製品と記事の両方で高い反響があったが、今回有難い機会を得て変わり種のツナ缶をレビューできる運びになった。 この「カツオの和だし生姜煮こごり風」は、生姜やあまじょっぱい調味料で液汁ごと固めたものである。 煮こごりという言葉を初めて見たので辞書で引いたが、要は出汁も魚のうまみも全部寒天で固めたものということらしい。原材料の寒天でシーチキンアスリートの記憶がよみがえるが、先入観は捨てておこう。自社通販サイトの製品ページでも、ひじきにコレを乗せたアレンジレシピが紹介されているため、コテコテの和風おかずといった印象だ。 ちなみに、ツナ缶ブログを標榜している本ブログだが“原材料の一番最初が「まぐろ又はかつお」で、開けてすぐの実食ができるものなら普段通りのレビューは可能”と定めた前例と、“ツナ缶(まぐろ・かつおの油漬け、味付け)や【その関連商品】”という但し書きがあるので、このくらいまでは十分許容範囲だ。このルールを濫用した悪しき前例(No.52)もあるのだから、何ら問題はない。 販路は本社直売+本社通販、一部の高知県アンテナショップなど。2017.6製造。7大アレルゲンを含まない。 ☆開けたところ スライスした大切り生姜とカツオがドーン! 二連続でドーンしてるが、実際これでもかと缶詰の中でインパクトを放つように入っているのだ。仕方があるまい。 生姜は原材料本来の甘みと香りを持っていて、かじっても辛くない。また、液汁は寒天で固められているわけではなく、寒天でとろみをつける程度の硬度になっている。その液汁も生姜味とあまじょっぱさを持っていて、これ自体が優秀なタレになり得る。 かつおの身は前回のごろっとカツオ程のインパクトはないものの、しっかりとかたまり状をしている。一般的なかつお缶と一線を画す十分なボリュームはそのままに、おかず缶詰としての適性が増している。 しいてデメリットを挙げるなら価格と、生姜の味が苦手な人には向かないことだろうか。よくある生姜ペーストと異なりスライスしょうががそのまま入っているため、味や食感がどうしてもダメな人には厳しいものがある。 日本酒と白飯がいくらあっても足りないかつお缶。これ一品で十分なおかずになるクオリティがあり、筆者の寒天に対する偏見も払しょくされた。 なお、本記事は黒潮町缶詰製作所の好意によってサンプル提供を受け執筆した。当ツナ缶ブログ・ツナ缶本の理念に賛同してツナ缶・自社缶詰製品サンプルを頂いたことに深く感謝を申し上げるとともに、本記事公開をささやかな御礼としたい。 「ダイレクトマーケティングだから褒め倒してるんでしょ?」と思った諸兄にこそ試していただきたい和食ツナ缶だ。ほんとにごはんに合うから。合わなかったら私に文句つけていいから。 ☆各種評価 ・グレード ★★★★☆ 4.6 ・価格 ★★★★☆ 4.8 #450円/個 ・味覚評価 ★★★★☆ 4.9 #「足し算」の可能性 ・入手性 ★★☆☆☆ 1.5 #本社直売、本社通販 ・原産国 国産 ☆スペック 固形量55g / 内容総量95g 102kcal/缶 食塩相当量-g 原材料 カツオ、米発酵調味料、黒糖、生姜、料理酒、合わせだし、おろししょうが、寒天、食塩、増粘多糖類(加工でんぷん) JAN:なし 製造固有記号カツオショウガ 製造者 株式会社黒潮町缶詰製作所(高知県幡多郡黒潮町入野4370-2) 製品ページ Tuna canning review No.89
Posted at 2017-11-17 08:29
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Posted at 2017-11-23 08:10
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