2016年、三菱食品が高級品ひしめくスライス缶へ勝負を挑んだ意欲作。スライス缶はどうしも製造コストが高く、どうやっても価格が高止まりしていた。それを大豆油含有のオリーブオイルや海外製造にすることでコストを下げ、高級スライス缶のフォーマットを踏襲しつつ400円を切る実売価格におさめた。 液汁を含むカロリーが表記されておらず、手元のツナ缶ビッグデータで予想値を示している。メーカーの発表した正確な値ではないため、参考として留意願いたい。少なくとも60g固形124kcalに40gの液汁を加えたらこの程度にはなる。 市内のスーパーではまったく見かけないものの、浦和の大丸フードマーケットで発見できた。ただし現在同名の製品は(たしか)作られておらず、レビューの内容も全て2016年当時のもの。「発売日にはリリースが出るが終売のリリースは出ない」ということによって、過去幾多のツナ缶が終売日不詳のまま消えていった。 ☆スペック・各種評価 ・グレード ★★★★☆ 4.0 ・価格 ★★★★☆ 4.5 #330円/個 ・味覚評価 ★★★★★ 4.6 # ・入手性 【EOL】 終売品? ・原産国 タイ 固形量60g /内容量100g 322kcal(固形量) / 439kcal(液汁含む100g 予想値) 食塩相当量0.7g 原材料 きはだまぐろ、大豆油、オリーブ油、食塩 JAN:4903310110925 製造所固有記号9BR1T 輸入者 三菱食品株式会社(東京都大田区平和島6-1-1) Tuna canning review No.44b キハダの長く分厚い中とろ肉が整然と並ぶ。とろ肉缶の中で最大級の肉の厚さと長さからくる最大限の満足感が魅力か。塩味は控えめ。肉厚さを活かしたしっかりした食感で、ハートランドやヱビスビールのような棘のないビールとの組み合わせに適している。 ……本レビューの初稿は2016年10月。四年も経つと、ツナ缶の顔ぶれもけっこう変わっていることに気づくだろう。 今日から14日間、「ツナ缶レビュー更新14連発」と称し、過去のレビュー再録&加筆修正や書下ろしをおこない、その多様性をささえる・ささえていたツナ缶たちを見ていこうと思う。更新がんばらねば……