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ファルコン植物記(1977)白い萼片の「セツブンソウ」

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ファルコン植物記(1977)白...
キンポウゲ科セツブンソウ属の「セツブンソウ(節分草)」は関東地方以西の主に太平洋側に多く分布し、古くより節分のころに花が咲くのでこの名前がつけられています。

石灰質の土壌を好み、晩秋から冬の間に、地中深くにある黒褐色の塊茎から白い芽を伸ばし始めます。そして、冬の終わりから早春のころに、白い花弁のような<萼片>を5枚開きます。本来の花びらは退化して、先端が2又に分かれた黄色い蜜腺(ネクター)になっており、雄しべを囲むようにつきます。蜜腺は名前の通りで、あまい蜜を出す器官です。雄しべの先端に付いている花粉が入った葯も紫色で鮮やかです。

球根の大きさは径1.5cmほどで、先端の尖った球形です。葉は深く裂けた灰緑色で、晩春には地上部を枯らして休眠します。

ときに大群落を形成し、一面に白い花を咲かせる「春植物」ですが、近年は開発や盗掘のために激減し、各地で保護が始まっています。
#ブログ #植物 #花

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