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カイの家

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チャペック兄弟と子どもの世界

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チャペック兄弟と子どもの世界
 昨日、松濤美術館へ「チャペック兄弟と子どもの世界」展を見てきた。まあ、絵本作家の展覧会と思い、あまり期待していなかったが、結構良かった。それもそのはず、兄のヨゼフは、キュビズムの画家で多くの作品を発表しており、弟のカレルは、文筆家で、第2次世界大戦前の不安定な社会において、多くの新聞記事、戯曲、旅行記、批評などを発表しており、チェコでは相当有名らしい。なんと、日本でも、大正時代に、このチャペック兄弟が書いた戯曲「人造人間」が、大正時代に築地小劇場で上演されたようだ。絵本も世界各国で翻訳されており、日本でも発売されている。ということで、子連れも多かった。しかし、私は知らなかった。
 ふたりの活動は、かなり当時のチェコ社会に影響を与えていたらしく、兄のヨゼフは、ナチスに政治犯として捕まり、強制収容所に送られて亡くなったらしい。弟も、ナチスに目を付けられていたようだが、ナチスがチェコに進撃する3か月前に病気で亡くなったようだ。なんか、帰って図録を見ていると全体的に重くて暗い。
 ということで、今日で展覧会は終わりです。すいません。行くのが遅くて.. 
#展覧会

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京都粟田焼窯元 錦光山宗兵衛伝 

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京都粟田焼窯元 錦光山宗兵衛伝...
 開拓社から出版された京都粟田焼窯元 錦光山宗兵衛伝である。著者は子孫の錦光山和雄さん。いや~、面白かった!400ページ近くあるが、あっという間に読んでしまった。幕末、明治、そして大正時代の京焼の動向がよく判り、京都市陶磁器試験所は、この時期、色々なものを試しており、京焼にとってなくてはならないものであったことがよく判る。また、著者の和雄さんは、証券会社に勤めていた経済の専門家なので、この時期の日本経済との関わりもうまく織り交ぜて書かれており、わかりやすい。おそらく、陶磁器にあまり興味がない人でも、楽しく読めるのではないだろうか。
 基本的に、私は磁器における釉下彩作品のコレクターなので、金彩を多用した陶器における錦光山の作品にはあまり興味はないが、それでも、アールヌーヴォー期における錦光山窯には魅力的なものがある。これを読むと、やはり、私の持っている錦光山の作品はすべて7代の時期に制作されたものと思われる。とにかく、素晴らしい本である。明治から大正期の瀬戸焼についても、だれかうまくまとめてくれないかな..
#本 #陶磁器

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