「しあわせはこべるように」
Nov
19
福島県南相馬市原町区の青葉幼稚園。
先月、ボランティアで腹話術の公演を子供たちに観ていただき、公演のあと、子供たちが歌ってくれた「しあわせはこべるように」
神戸の震災の時に生まれたこの歌は、今全国に広がり、歌い継がれているのだそうです。
ここ、青葉幼稚園では、
この歌を、震災のあと、一時避難してから帰ってきて幼稚園を再開した時から、震災の記憶を忘れないようにと、年長さんを中心に毎年、歌い継いでいます。
原発事故の影響がまだ、消えたわけではないこの南相馬市に、帰って来て暮らす人たちは、考え抜いた末に結論を出して帰還されたといいます。
それでも今もなお、複雑な思いを抱えて、複雑な人間関係も抱えて、暮らしていらっしゃいます。
そんな地域で子供たちも、ご家族や、この幼稚園の先生方など、周りの大人に見守られながら日々成長しています。
それと同時に、放射能を含んだ汚染土の袋が、まだ今も広く高く積み上がっている地帯が、この地域のあちこちにあることも、事実で、今回の訪問支援の旅の途中、私は見てきました。
「しあわせはこべるように」という歌を子供たちが元気いっぱいに歌い、その波動を身体で受けながら、何か大きな大きな命題を受け取っている気持ちでした。
私は、この声は、この現実は、日本という国に生きる大人たちは皆、知らなければいけないと思うのです。震災や津波や、原発事故のリスクを抱えているこの国がどうやったら子供たちの未来を守っていけるのか?考えることを、止めない。そして、行動を他人任せに、しない。
口で言うのは簡単だけど実際、私はやっているのか?
今も突きつけられています。