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  • 「みんなが学びたい心理学」は危険な魔術

「みんなが学びたい心理学」は危険な魔術

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大学に入ってからというもの。

世間が抱く心理学へのイメージと、
自分たちがやっていることとの乖離が激しいと感じた。

皆さん、知ってますか?心理学は科学です。
すくなくとも、大学の教授たちはそう言い張っております。

故に、根拠なきスピリチュアルな世界ではありません。
妄信すべき対象でもありません。

仮説を立て、実験や調査を行い、結果を検証する。

この実験や調査の誤差はこれくらいで、
有意差(偶然による差ではなく、ちゃんと意味がある差)はこれくらいで、この結果はどのくらい普遍的に当てはまるのか。

そしてその結果から、仮説は支持されたのか、されないのか。

統計学等を駆使し、「科学的に」分析する。
それが、大学で学ぶ心理学です。

もちろん、扱う内容によっては、
科学的な分析が難しいものもある。なじまないものもある。

そこはもう、ケーススタディに頼るしかない。

けれどそれだって、冷静な観察や分析が必要で、
妄信的な入信は必要ない。

世間が知らない、心理学の基礎。

心理学を学ぶ学生が、「思ってたのと違う」と思いながらも、
向き合うことになる基礎。

それが実験心理学なんだと思う。

それがないまま、「みんなが学びたい心理学」を自己啓発セミナー等々で学んでしまうと、

「実験して検証する」というスタンスを知らないがゆえに、
丸々信じ込んでしまうのかなぁと。

そういえば大学1年の時、とある教授から、
「まずは疑う。そのスタンスが大事」みたいなことを言われた気がする。

この言葉を真に受けすぎるのもそれはそれで問題だけど、

入信してしまう方々は、それはもう、すごく狭いまっすぐな道を、
「これしかない」、「これが最高なんだ」と信じ込んでしまうのだろうなぁと。
#雑記

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