みんな考察しちゃうんだね(笑)―犬夜叉、桔梗とかごめ―
Mar
27
やっぱみんな考察したくなっちゃうんだね(笑)
昔懐かしさにコミック読んだり、アニメ見たりして思ったこと。
それは、犬夜叉と出会い、恋に落ちた桔梗にとっては。
犬夜叉とともに生きるか、犬夜叉とともに死ぬか。
道は、ふたつにひとつだったんだなってこと。
それなのに、犬夜叉とともに生きる道を、奪われてしまった。
なんて、悲しい人なんだろう。
彼女に残された道は、犬夜叉とともに、死ぬことだけ。
でも。
体力的に無理だったのか、心理的に無理だったのか、その両方なのか。
彼女は生前、犬夜叉を、完全に殺すことはできなかった。
結果、犬夜叉は封印された。決して解けるはずのない、死とほぼ同じ意味を持つ、封印。
そして、桔梗も後を追うように、命を絶った。
……はずだった。
それなのに。
鬼女、裏陶によって、無理やり、蘇らせられてしまう。
無理やり、目覚めさせられてみれば。
なぜだか犬夜叉は、ぴんぴんしていて。
自分には、「死ね」と言う。
自分ではない、もうひとりの自分のもとへ、還れと言う。
なんて、悲しくて、辛くて、苦しいことだろう。
犬夜叉が望んだことではないにしろ。
無理やり、引っ張り出しておきながら。
帰れ、だなんて。消えて、なくなれだなんて。
受け入れられるはずがない。
成仏なんて、できるはずがない。魂が救われるはずなんてない。
彼女はその後、ことあるごとに、犬夜叉を殺そうとした。
ともに地獄へ行くことを望んだ。
でもそのたんびに、かごめが邪魔をするから。
彼女が言うには、自分の死には、奈落とやらの策略が関わっているらしい。
だからって、犬夜叉とともに死ぬという道が消えることはない。
桔梗にとって、犬夜叉とともに生きるという選択肢がなくなった以上、道はたったひとつだから。
でも、それはすぐには成就できそうもない。
ならば、せめて奈落のことを知っておこう。
そんなところから、徐々に、打倒奈落へと、傾いていったのだと思う。
昔は、桔梗が嫌いでした。6巻か8巻くらいまでは好きだったんだけどね。
その後、嫌いになった。非の打ちどころのない女の怨念が、嫌いだった。
完璧すぎて、息が詰まる。そう思ってた。
犬夜叉と結ばれるべきはかごめで、桔梗はかごめを傷つけちゃいけない。
だって、かごめは生きているから。
死んだ人が邪魔なんてできない。
そう思ってた。
でも、よくよく考えてみたら。
かごめは、現代の人間で、戦国時代の人間じゃない。
本来、犬夜叉のそばには、いるはずのない人間。
彼女が来ていなかったら、犬夜叉の封印は解けなかった。
誤解も、解けることはなかったけれど、「犬夜叉とともに死ぬ」という桔梗の願望は果たされていた。
僧侶が桔梗に言った、「あるべき場所に帰りなされ」って言葉。
実はかごめにもあてはまるんだな~って、最近気づいた。
そして、ふと思った。もしかしたら桔梗は、本当は、生まれ変わることを望んでいたのかもしれない。
生まれ変わって、もう一度犬夜叉に会いたい。
そして今度こそ、ともに生きたい。
そう思ったからこそ、彼を殺せなかったのかもしれない。
「転生後の自分」が、自分とはまったく別の存在になっていることは、想定外だったんじゃないのかな、と。
まだ見ていない(アニメ放送当時はおそらく受験生のために見ていない)白心上人の話と睡骨さんの話。
すごく楽しみ。
いずれこの作品については、また場所を変えて語りたいと思います。