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  • 掬い、掬われ、救われて

掬い、掬われ、救われて

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前記事からの続き。
一方で思う。

「小説家」という、夢を捨てないとすれば。
書き続けるつもりがあるのなら。

「普通の人生」よりも「異質な人生」の方が有利。
「特殊な経験」の方がネタになる。

いろんな経験をした方が題材が増える。
異彩を放てる。

いろんな経験をして、そのたびに泣いたり笑ったりした方が、
執筆する際のエネルギーになる。源泉になる。

そんなことを考えていたら、
中谷美紀主演のドラマ「ゴーストライター」を思い出した。

その中で、そういう類のセリフがあったな、と思って、
検索してみたらヒットした。


――あなたはどう思った? 
全て失って人生のどん底を味わった時、
死にたいと思った?その時、もう1人の自分が見てなかった? 
この辛い体験は小説のネタになるって気づいたはずよ。
不幸のどん底を面白がっている自分に――

――書くことが苦しいと思ってたのに、違った。
苦しくて仕方がないから書くのよ――

――私にとって書くことは、苦しみや悲しみを吐き出すことだ。
私の苦しみは書くことでしか癒やされない――


自分が今迷い込んでいる迷路を、
茨の道を、面白がることなんてできないし、
なんとか生きていくのだけで精いっぱいだけど。

でも、書くことで、自分を救っているのも事実。

書くことが苦しいのに、大変だと思うのに、
難しいと思うのに、それでも書いている。

それが私にとっての「救い」だから。
#雑記

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