基本的にコミカルだから見やすいのだけど、
昔、似たような仕事をしたことがあるし、
つい最近までは、個々の生活に密接に関係する仕事もしていたから、
3話はいろいろと胸に来て、泣いてしまった。。。
施設に来る犬や猫がどんな環境からやってくるのかも、
身をもって知ってしまったし。
実際に今日、施設に保護され、
譲渡先を探している犬や猫と会ってきたことも相まって、
余計にぐっと来てしまった。。。
ほんと、人間って何なんだろう。
保護って何なんだろう。
わからない問いが胸にあふれて、
書かずにはいられなかった。
まるでラジオの周波数が、
外界の雨と湿気のこもった部屋の空気とで
おかしくなってしまったかのように、
パーソナリティーの声は割れ、
不規則なノイズに邪魔されて、
BGMも途切れ途切れにしか聞こえない。
亜理紗はテーブルに無造作に置いたレジ袋から、
ガサガサとコンビニ弁当を取り出して、
電子レンジのスイッチを押した。
オレンジのライトが灯り、
ウィーンと音を立てたのを確認してから、
冷蔵庫からキンキンに冷えた缶ビールを取り出す。
外では雨が一層激しさを増し、
屋根を強く叩きつけている。
亜理紗はラジオを消してテレビのリモコンを手に取った。
流れてきたニュースに思わず、
チャンネルを変える手が止まる。
幼稚園の頃、無邪気に結婚を誓い合い、
やがて疎遠になった幼馴染。
彼が、特殊詐欺の容疑で逮捕されていた――。
出窓から彼の姿を確認し、
わたしは階段を駆け下りる。
キッチンからはスクランブルエッグの
美味しそうな香りが漂っていて、
わたしは思わず足を止める。
ピンポン、というチャイムの音に、
わたしは我に返り、家主も慌てて玄関に向かう。
彼女が「セールスお断り」のステッカーが貼られたドアを開けた瞬間、
わたしはすかさずドアから飛び出して、
彼の脚にすり寄った。
「おはよう、ミケ」
しゃがんでわたしの頭を撫でる彼に、
わたしは飛び切り甘えた声を出す。
「にゃぁん♪」
彼女になんか渡さないんだ。
彼はわたしのものなんだから。
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