自然に妊娠できていたのに、
流産をして、
それから授からなくなり、
体外受精・胚移植しても
何回も不成功が続いている方は、
稀ではありません。
いろいろな原因がありますが、
その多くは、
心理的ストレスの増大と、
流産手術という
機械的な子宮内への刺激により、
子宮内が荒れてしまったことによるもの
と考えられます。
検査してみると、
同種免疫異常が
よく見つかります。
感染ではなく、
慢性的な子宮内膜の炎症により、
妊娠のための免疫が
破綻している場合が多いのです。
この場合、
体外受精だけでは
解決できません。
専門的な心身両面からの
着床障害の検査と治療が必要です。
今までの当たり前の日々が
密を避ける緊張した空間
になってしまいました。
こころも引きこもりがちです。
わいわい騒いだ学生時代、
密を満喫していたはずです。
そのころ好きだった音楽や、
そのころの思い出の場所や、
そのころの写真が、
今、
妙になつかしく、
こころをほっこりさせてくれますよ。
これは
精神医学的に「回想法」と言って、
脳が活性化するからです。
モラトリアムな時の思い出は、
こころの大切な財産ですね。
移植した後、または妊娠した前後に
茶色のおりものがある場合、
ほとんど心配ありません。
流産したことがある方は、
子宮内膜の毛細血管が弱っている
場合があり、その影響です。
または、子宮の入り口に、
組織のただれ(子宮膣部びらん)がある
場合があり、その影響です。
さらに、小児用バッファリンや、
バイアスピリンを飲んでいたら、
ほとんどが、その影響です。
心配しすぎると、
子宮内の栄養細動脈が
細くなってしまいますので、
危険です。
コロナ禍のなか、
猛暑が続いており、
今までの日常が制限されています。
自分の時間が増えていませんか?
何をするでもなく、
だらだらした時間です。
そんな心身の状態が
妊活に良いのではと思っています。
不育症の方で、
なかなか妊娠すら
できなくなっていた方が
最近、
よく妊娠されているのです。
今年の4月時点での
日本感染症学会の報告では、
「新型コロナウイルス感染によって、
胎児の異常、流産、早産、死産のリスクが、
高くなるという報告はありません。」
という内容でした。
5月の米ノースウエスタン大学からの報告では、
コロナ(COVID-19)に罹患した女性の16人中、
14人は正期産で、1人は早産、
1人は妊娠16週で子宮内胎児死亡となり、
生児出産した15人の胎盤には、
血管の異常や血栓が多く認められていた
とのことです。
「COVID-19よる胎盤血管の異常の可能性は
ありましたが、それでも現段階では、
COVID-19に感染した女性から生まれた
子どもに悪影響は及ばないものと考えられる」
と指摘されています。
いずれにしろ、コロナ禍の妊婦さんは、
十分な睡眠と栄養と、
1日1.5~2.0リットル以上の
こまめな水分補給が特に必要です。
炎症反応の症状は、
「赤く、腫れて、熱っぽく、痛い」
というものです。
炎症反応とは体を守る防衛反応です。
身体の一部に異常が起これば、
栄養補給のため異常部位の血管が拡張して
「赤く」なり、
血管内物質を組織液に出すため
「腫れて」、
免疫細胞が発熱物質を出して活動するため
「熱っぽく」、
神経系が異常の情報を伝達するため
「痛い」のです。
「ストレスによっても、
炎症反応は起こる」 のですよ。
たとえば、
不育症、着床障害で、
慢性的に酷使されている
子宮です。
「ストレスを受けると、その生体内で
炎症を起こす物質が発生する」
ことがわかってきていますので、
その炎症物質(免疫物質等)が
体内で最も酷使されている部位に
集積されていき、
たとえば、
子宮であれば、
「慢性子宮内膜炎」となってしまいます。
免疫攻撃物質が
胚や胎盤になる細胞を攻撃してしまいます。
子宮内の細菌感染による
慢性子宮内膜炎は
ほんの一部ですよ。
ストレスが原因ならば、
ラクトフェリンや抗生物質は
効果ないですよ。
コロナ禍のなか、
思うような結果が得られない状況では、
相当なストレスが溜まっているはずです。
高齢ならば、なおさらです。
一旦立ち止まって、
自分を分析してみてください。
不安が強く、
こころ安らかとは縁遠い状態ならば、
その状態も、
思うような結果が得られない
要因なのです。
まずは惰性の頑張りをやめて、
妊活の環境を変えてみては?
賽(さい)の河原(Children’s Limbo)には
幼くして逝った愛児の成仏を願う石積みが
遺されています。
あなたのおなかの中だけで、
わずかしか生きられなかった
あなたの赤ちゃんに、
黙とうをささげます。
着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)
の検査を受ける利点がありそうな方は、
35歳以上であり、
経済的余裕があり、
(一つの受精卵の検査費用が約5~8万円)
5日目の胚盤胞まで数多く容易に育つ方
(一つの受精卵の染色体異常率が約70%ですから)
と、思われます。
その出産成功率は
子宮内環境を正常に整えた場合でも
約50%ですよ。
胚盤胞まで数多く容易に育たない方は、
かえって費用と時間が無駄になる
可能性が高いので、
2~3日目の初期胚を2個毎、
複数回、移植したほうが、
費用的にも時間的にも
効率的かもしれません。
ただ当院の治療経験から、
高年齢で、
移植回数と流産回数が非常に多く、
当院の子宮内環境を整える治療をしても、
流産を繰り返され、
毎回、流産児の偶然的染色体異常を
経験された方々には、
本当に効果的な検査であり、
約60%の方が無事出産されています。
細菌やウイルスに感染した場合、
感染を防ぐために、
炎症反応が起こります。
実は、
感染そのものによる流産は
それほど多くありません。
そうではなく、
感染により炎症反応が
起こりますが、
炎症反応の中の
免疫細胞が「過剰に反応」して、
炎症性サイトカインを
大量に放出することが、
流産、着床障害を
引き起こしているのです。
炎症性サイトカイン
(腫瘍壊死因子;TNFα)等が
細菌やウイルス感染した自分の細胞を
攻撃してしまうように、
胚や胎盤になる細胞(半分異物)を
攻撃してしまうからです。
ですから、
「慢性子宮内膜炎」の診断で、
抗生物質や乳酸菌の治療では、
不十分な場合が多いのです。
炎症性サイトカイン(同種免疫異常)
を詳しく検査して、
免疫の暴走を治療することが、
最も効果的なのです。
- If you are a bloguru member, please login.
Login
- If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account