喘息、
アトピー性皮膚炎、
花粉症
等のアレルギー気質の方で、
几帳面な性格の方は、
流産、移植不成功が続いたとき、
こころ免疫が暴走する傾向にあります。
その場合は、
ステロイド治療と、
支持的精神療法の併用治療が
有効である可能性がありますよ。
体外受精・胚移植が保険でも
できるようになりましたが、
それでも金銭的な負担は大きいですよね。
移植回数が増えてしまったとき、
このままでいいのか、迷うと思います。
一度、立ち止まって、
不育症、着床障害の保険内の
検査を受けることも考えてみては?
時間と費用と治療効果を考えた
お勧めの検査項目は、
甲状腺機能検査、
プロラクチンの負荷試験検査、
2種類の抗リン脂質抗体検査
です。
検査費用は約1万円です。
検査項目の説明は、
当院の注目ブログの
甲状腺、
プロラクチン、
抗リン脂質抗体、
をチェックしてみてください。
標準的な治療がうまくいかず、
先が見えない状態にあるならば、
メンタル免疫
の異常が隠れているかもしれません。
ホルモン治療、
抗凝固治療、
抗生物質治療、
免疫治療、
子宮手術治療、
サプリ治療は、
すべて縦割り的な治療です。
流産回数、移植回数、年齢が
増えれば、
こころが追い詰められてきます。
子宮の中は、
鼻の中や腸管の中と、
よく似ており、
免疫が発達していて、
こころの影響を良く受けるのです。
ですから、
難治性の場合には、
縦割り的な治療ではなく、
横断的な併用治療である
こころ免疫の治療
が有効かもしれません。
ストレスとは、
外からの刺激(ストレッサー)に対しての
生体の反応(ストレス反応)のことです。
ストレスの程度と反応時期よって、
まずは交感神経の緊張が起こり、
アドレナリン(ホルモン)が放出され、
次に
時間経過とともに、
グルココルチコイド(ステロイドホルモン)
の放出が起こります。
免疫細胞の多くは、
アドレナリンや
グルココルチコイドによっても
支配されています。
そして、
ストレスの経時的な変化によって、
急性期(ショック相)は
免疫力が極端に低下します。
その後、
刺激が続くと生体の抵抗力は逆に高まり、
免疫力は強くなってきます。
しかし、
刺激がさらに長く続くと、
生体の抵抗力は低下して、
免疫力は急速に低下してしまいます。
胎児細胞は半分異物ですから、
免疫力が強すぎても
(拒絶、アレルギー等)、
免疫力が弱すぎても
(細胞増殖因子低下、感染等)
正常な妊娠には不利になりますので、
ストレッサーに対する
ストレス反応を緩和することが
非常に重要なのです。
注目の女性監督の最新話題作です。
普通の主婦のよくある日常が、
いかに大変なものか。
我慢、我慢の連続の日々が描かれ、
主婦の心理描写が
非常に繊細な映画でした。
ラストシーンは、
長年の重荷(義理父、夫、子供)から
解放された映像で締めくくられ、
印象的なものでした。
2時間があっという間に過ぎました。
勉強になりました。
繰り返す流産・胚移植不成功を
現実に体験すると、
こころが壊れてしまうと思います。
そして、
過剰なストレスが積み重なると、
そのことが
さらなる原因になってしまうんです。
元々は不幸な偶然による
流産・胚移植不成功であったとしても、
ストレスが過剰に上昇すると、
必然的な原因が生まれてしまうことが
よくあるのです。
過剰なストレスは
繰り返す流産・胚移植不成功の
大きな原因のひとつなんです。
まずは、
受精卵の異常以外の
子宮の環境の異常について、
検査してみてはどうでしょうか?
53年前に黒沢映画「生きる」を見て、
こころが震えた記憶があります。
最近、リメイクした「生きるーLIVING」
を見てきました。
残り少ない死期を知ってから、
それまでのゾンビのような
生気のない毎日から抜け出し、
自分の意志に
正直に生きた数か月間が、
最後の瞬間の幸せそうな表情が、
たまらなく素晴らしかったです。
「生きる意味」
を教えてくれる名画でした。
5月という季節は本当に
心地いいですね。
植物が生き生きと輝いてきます。
色とりどりのバラの花。
レモン色のキンギョソウ。
こころが癒されてきます。
受精卵には胎児になる細胞と、
胎盤になる細胞があります。
受精卵が子宮内膜にくっつくと、
胎盤になる細胞が子宮の中へ
どんどん侵入していきます。
胎盤になる細胞の表面には
特殊なもの(G抗原)があり、
攻撃的な免疫を抑えて、
必要な免疫を刺激しています。
この特殊な免疫反応が
うまく働かないと、
受精卵が子宮内で育ちません。
ブログNo.785の
免疫寛容の不良による流産・着床不成功(新知見)
も、参考にしてください。
ピシバニール免疫治療を
簡単に説明しますと、
「過剰な免疫反応を抑え、
必要な免疫反応を促進する。」
そのために、
免疫を調節する治療法です。
同様な治療法として、
大量免疫グロブリン治療等があります。
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