一般的な治療法や、
一種類の治療法では出産できない
難治性の方には、
複数の原因が重なっていることが
よくあります。
例えば、
最初の流産、あるいは
最初数回の胚移植は、
受精卵の偶然的な異常によるものであっても、
感情的に納得できない状態になると、
生殖ストレスが増して、
プロラクチンというホルモン異常が起こり、
子宮内の免疫寛容状態が乱れて、
その後の必然的な複数の原因が
発生してしまうこともあるのです。
その場合の治療法には、
心身両面からの複数の治療の
組み合わせが
必要になります。
学生時代、
ビートルズよりエルビスが
好きでした。
映画「エルビス」を見て、
なぜあんなに魅かれたのか
わかったような気がします。
エルビスの楽曲には、
カントリーミュージックを基礎として、
黒人の音楽(リズム、ブルース、ゴスペル)を
融合した極めて人間臭いにおいが
あるのです。
倍賞千恵子主演の「プラン75」
という映画を見てきました。
国策として75歳以上になれば、
自分の意志で死ぬことができる
というお話です。
誰でも迎える人生終盤の生き方を
リアルに考えさせられました。
悔いが残らないよう
今という時間を
大切に過ごしていきたいと
思います。
7月からの受診制限の解除により、
遠方からの患者さんが
来院されています。
その中には、
非常に多くの流産回数、胚移植回数を
経験されている方が、いらっしゃいます。
当院では、
今までの検査・治療歴と、
当院での検査の結果
(特に同種免疫検査と生殖ストレス検査)と、
ご本人の背景を考慮して、
今までに経験された辛い妊活ストーリー
の理由を、
時系列に
想像し組み立てて、
お話ししています。
難治性の方の多くの原因が、
もともと存在していたものではなく、
加齢と流産手術等による子宮環境悪化と、
不信感等の生殖ストレス増加による
二次的な複合的な原因の発生
によるところが多いからです。
早朝5~6時には、散歩に出ます。
まだ暑くもなく、
新鮮な空気感が心地いいからです。
散歩中によく出会う方には、
自然と会釈しています。
いろんなワンちゃんのしぐさも、
なかなかおもしろいものです。
コロナ禍の受診制限のため、
2年以上もご無沙汰の患者さんが
今月から
受診していただいています。
コロナ禍という理由はありますが、
ここ2年間で
さらにつらい経験をされていたことを
お聞きすると、
申し訳ない気持ちになってしまいます。
できる範囲で、
わかりやすい説明と、
気分が落ち着くような診療を
提供できればと思っています。
太陽に向かい歩いているかぎり
影を踏むことはない
そう信じて生きている
西城秀樹「若き獅子たち」の
冒頭の歌詞です。
希望が消えそうなときでも
自分を信じて、
歩いていくしかないですよね。
妊娠12週以降のいわゆる安定期
に入ってからの「死産」を経験されると、
そのあまりのショックから
立ち直れない方がほとんどのようです。
自分を責めて、
毎日、苦しまれているようです。
妊娠10週までの1回の流産の半数以上は、
胎児側の偶然的な原因ですが、
妊娠12週以降の死産の原因については、
子宮側の異常による場合が
多いのです。
子宮側の原因としては、
偶然的な感染症、子宮奇形、
子宮頚部のゆるみ(無力症)などがありますが、
特に繰り返す原因として注意すべきは、
抗リン脂質抗体症候群、血栓性素因
といった子宮・胎盤系に血栓を作って、
子宮内胎児死亡を引き起こす原因です。
苦しみを抱え込まないで、
勇気を出して、
まずは、
必要な検査を受けることも
考えてみてください。
2020年5月より
新型コロナウイルス感染予防のため
受診制限をお願いしていましたが、
現在の感染状況を鑑み、
感染予防に十分留意しながら、
2022年7月より通常診療
を再開させていただきます。
ただし、引き続き、
受診は不織布マスクを着用した
ご本人のみとさせていただきます。
遠方からの初診については、
当院での検査と、
治療 (妊娠初期約1か月間の治療も含めて)
を希望の方とさせていただきます。
検査は、当院の検査
(ウエブサイト)を
参考にしてください。
当院での治療は、原則、
妊娠・移植前に1回以上の
受診が必要であり、
妊娠初期の約1か月間、
約1週間毎に計4~5回の
受診が必要となります。
排卵の障害や受精の障害で
不妊症になっていても、
体外で受精した胚(受精卵)を、
子宮に移植して、
育たない原因は、
移植直後の
受精卵の子宮内膜への
接着、侵入の障害か、
あるいは、
移植して5日目頃から始まる
「子宮・胎盤・循環」
(子宮内膜の母体側の血管と
胎児側の胎盤になる細胞層が
交流し始める)
の障害に分けられます。
この移植して5日目頃からの
発育の障害は、
ごく初期の流産とも考えられます。
ごく初期の流産を繰り返していれば、
発生学的に 「不育症」
とも考えられます。
当院は、
体外受精を含めた不妊症の治療は
行っていませんが、
不育症、着床障害だけに特化した
専門のクリニックです。
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