京セラ 稲盛氏 - 何のために生きるのか (1)
Mar
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そんな稲盛さんが松風工業に勤務の頃を、五木寛之氏との対談「何のために生きるのか」回想されています。昨晩読み返していて、フッと目に留まりました。 詳細は割愛しますが、稲盛氏が開発したセラミックのTV部品を松下電器がフィリップスより購買するのでなく、全て松風工業に発注。しかし、その頃、労使交渉の激しいかった日本では松風工業もご多分にもれず、全面ストに入ったことがあるそうです。
TV幕開け時代。毎日部品を届けてやっと間に合うほどの注文。それが止まると松下に迷惑をかけるということで、100名近い部下を説得し、寝泊まりして生産。工場の表門などはストで閉じられており、塀越しに毎日生産部品を渡して事無きを得たことがあるそうです。
乗り切ったあと会社からは礼を言われた。しかし、稲盛さんは会社のためにやったのではない、自分が研究開発した仕事がなくなると困るからやった。
ここですね。サラリーマンとビジネスマンの違い。ちなみに壁の向こうで完成した製品を受け取って松下に届けていたのが、今の奥さんだそうです。
滅私奉公とか会社の看板のためでなく、自分のため、自分の信念に基づいて仕事に向かい合っているかどうか?その部分がしっかりとしていないと、逆に上手くいかないときには、会社・組織のせいにしてしまいます。
戦後日本が発展したのは、会社のためではなく、みんな好きなことに一生懸命没頭していたのではないでしょうか? 今はどうなのでしょうか? そんな会社や仕事がなければ、若い人達は自分たちで立ち上げる。そんな新陳代謝を歓迎し、応援し、見守るくらいの懐の深さが社会にも会社にも欲しいですね。
(1)としたのは、なんとなく読み返す中でシリーズ化して書き留めることが出そうな気がしたので・・・そうしてみました。
Posted at 2012-03-16 19:01
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Posted at 2012-03-18 20:42
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