出張中の一昨日の午後、下肢静脈瘤の手術を受けました。お世話になった執刀医が慈恵医大の血管外科医の大木隆生教授。これも法縁が取り持ってくれたと師兄に感謝。
あっという間の1時間の手術後、ホテルまで徒歩と地下鉄で帰れました。昨日は包帯グルグルでしたが、術後2日目の今日は、包帯も取れ日中は外出で歩き回っていました。同じ症状で母親が手術した頃の半世紀近く前は、数週間入院していたと記憶しています。
部分麻酔だったので術中の1時間、2人の間で身の上話に話題が弾んだのですが、熱い情熱を持たれた侍ドクターでした。裸一貫での渡米から米アルバート・アインシュタイン医科大学附属病院の血管外科部長&外科学教授になられただけでなく、医療器具の開発まで幅広い活躍。そのアメリカンドリーム・ピーク時に経済的な手にした成功までも投げ捨て、帰国と新たなるチャレンジ。
私も過去の転職・退職で通じる経験というか哲学に相通じるものがあり、嬉しくなりました。そのひとつは「潔さ」。そして、祖国を想う心なんていうと大木教授の名を借りて私が格好良く聞こえて恐縮ですが(笑)
何度かブログやフェイスブックにも書き留めたことがありますが、今の日本人は、もっと誇りと自信を持ち、欧米ばかりを見習う幕末からの呪縛から目を覚ますべきかとも改めて思いました。自燈明・・・
論より証拠。教授の下記著書、医学界におられない方々にもお薦めです。若い人々には、起業家精神とは?を実感できる大木教授の生き様があります。
最近、FacebookやTwitterでコメントしていましたが、ブログを気がついたらなんと2ヶ月以上も掲載していないことに気がつきました。日記を長い間サボっていたような・・・明日から日本出張。この初秋はビジネスも色々と新しいチャレンジがあり、忙しくかつ充実していました。それを言い訳にはできませんが、ブログ習慣を戻そうと反省中。
アメリカといえば車社会。
バーガー、コーヒーはもちろんのこと、銀行、薬局、ポスト投稿もこちらではドライブスルーで利用可能。しかし、ドライブスルーを使う人の方が多いので店内の列よりもドライブスルーの列の方が長いのも確かです。
今ではUberやReachNow等のサービスの使用で車を所有していない側の変化が見えてきましたが、車所有者側はどうでしょうか?
3年前からシアトル市内に導入されたPayByPhoneは、路上駐車のパーキングメーターと連携し、駐車料金が携帯から支払い可能というサービス。携帯電話番号、クレジットカード情報、車のナンバーを入力し事前登録し、支払う時にはパーキングメーターに記してあるロケーションナンバーと駐車したい時間を入力して、支払い完了。 駐車時間がオーバーしそうになるとメールで知らせてくれ、駐車時間の延長が アプリ、または無料通話から可能。わざわざ車に戻り、コインをかき集めて(またはカードで)支払いを済ませ、車内にレシートの提示が必要だったのに比べると、時間と資源の節約となります。
日本ではタイムズなどの時間貸し出し駐車場の方が一般的に使われていますが、こちらでは路上駐車が一般的なため、このようなサービスはとっても好感度大。駐車監視員側も連動のシステムで確認が可能なため、見回りの時間が減り、効率的なのではないでしょうか。私たちの駐禁のチケットも同じくらい減っていくことを望みます。
by Erina Sugita
https://www.youtube.com/watch?v=SWtDeeXtMZM
最近日本でもリリースされ世界中で大変人気があるポケモンGoですが、ここでもエンジェル投資家が多少なりともサービス開始に貢献した事はご存じでしょうか? 開発元のNiantic社は、2015年の10月に設立された際にエンジェル投資家を含む投資家達から資金を集め、その後も更なる成長の為にエンジェル投資家から投資を受けました。
Niantic社の前身であるNiantic LabsはファウンダーであるJohn Hanke氏によって当時働いていたグーグル社内でスタートアップ組織として設立されました。Hanke氏はグーグルではMapやGoogle Earthを担当してたのですが、以前からゲームに非常に興味を持っていました。そこで位置情報を使ったゲームを作る事を思いつき、グーグルの創業者達から協力を受けて組織を設立したという経緯があります。
最初に出したIngressというゲームは相当数のプレーヤー数を確保できましたが、グーグル社内の基準ではヒットとは言えませんでした。2015年にグーグルが持ち株会社Alphabetを設立するなど大きな組織改革をした際にNiantic Labsの処遇について話し合われました。最初はアンドロイドチームに吸収される方向で話が進んでいましたが、Hanke氏が組織の一部に組み込まれる事による自由度の低下を嫌い、会社から許可を得てスピンアウトの投資を募り始めました。最初はベンチャーキャピタル(VC)と交渉したが上手くいかず、その後Google,任天堂、株式会社ポケモン、そして複数のエンジェル投資家から3臆5000万ドルの投資を受ける事に成功しました。その結果、2015年10月にNiantecは会社として設立され、Googleからのスピンアウトに成功しました。その4か月後の2016年2月にエンジェル投資家を含む投資家達から5000万ドルの追加投資を受け会社を更なる成長軌道に乗せました。
2016年7月6日にポケモンGoがアメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランドでリリースされ、今では日本を含む36か国に提供されています。ゲームは社会現象になるほどの人気を集め、7月26日までにゲーム内課金で7臆5000万ドル超もの収入をあげました。これは驚異的な金額で、リリースのわずか20日で会社設立時の投資金額の倍以上、そしてその時の会社評価額の約45パーセントを稼いだ事になります。もし2015年に会社設立の為の資金が集まらずにNianticがグーグルに吸収されていたらポケモンGoはこの世に出る事はなかったかもしれません。この事から投資が社会に与える影響は大きい事が分かります。その中でも資金を柔軟に動かせるエンジェル投資家の動向に目が離せません。
by Takaichi Aoki
秋祭が今年からJapan Fairに刷新されました。
ボランティア活動の一貫でMarketplaceのお手伝いをさせていただいています。
お時間のある方々は、是非足をお運びください。日本からも幾つかの会社が出展参加されます。
マッキニーロジャーズ × ICC国際交流委員会 合同企画
7月27日(水) 第1回特別講演会のご案内
〜殻を打ち破り、社内イノベーションを起こす人と組織を開発する〜
詳細はこちらから
※参加費無料
SBがARMを買収
クラウドコンピューティングは、ソフトウエアであり、実サービスの提供には、人との間を仲介するハードウエアが必要になります。それが、Thingと評されるものであり、クラウドコンピューティングとハードウエアを結んだソリューションビジネスがIoTビジネスになります。
「I」に当たるクラウドコンピューティングは、どうあがいても米国企業に日本企業が追いつくことは、現段階では無理です。Microsoft(Azure)、Amazon (AWS)、Google(クラウド、自動運転開発)、HP(クラウド)と世界企業の錚々たるメンバーがここシアトルでクラウドコンピューティング開発の凌ぎを削っています。しかし、「T」に当たるハードウエアはどうでしょうか? センサー技術など人の五感を補助する技術は、日本企業の強みであり、ここに製造業に起死回生を見つけるべきだと見ています。
これを書き留めたのは実は数ヶ月前なのですが、SoftBankがARM買収のニュース。その心とは? IoTのプラットフォームを抑えにいったと。その戦略は正しいと思います。買収金額よりその戦略の根底にある孫さんのビジョンを理解することが重要でしょう。さて「I」のプラットフォームには何が?面白いところです。
その「I」と「T」をつなぐ、「of」となるのが私の仕事の醍醐味でもありますが、同様にIoT事業ソリューションを起こすことが、企業の新規ビジネスへの挑戦でもあり、使命でもあると思います。
日経ビジネスより引用
私は、ノートブック製品企画をしていた頃、世界初のリチウム電池採用のノートブックをSony OEM(VAIOの前身)でDellから出しました。PoC (Proof of Concept)や流行は、自動車業界に学ぶことが多くあり、今でも目が離せない私の一つのデータポイントにもなっています。
例えば、発展の経緯を比較してみると排気量=CPUパワー、 燃費=バッテリー寿命、居住性=人間工学デザイン(例:重量バランスや感触)という仕様や機能改善で日本企業は凌ぎを削ってきました。
そして、自動車業界は、カーナビへとシフトしていきました。その使いやすさに慣れると買替え時に他社に乗り換えずに、自社の車種変えで乗り続けて欲しいという顧客定着戦略から純正カーナビ機能にしのぎを削っていました。しかし、それもGoogle MapやCar Playなど「餅屋は餅屋に任せる」という水平分業に取って変われつつあります。
パソコン業界の歴史を振り返っても同様のことが見えます。IBMも開発、製造、販売、サポートなど全て自社で賄っていました(いわゆる垂直分業)。しかし、80年代のパソコン創始期にMicrosoftはOS、IntelはCPUという風に自社のリソースを特化し(水平分業)業界の雄に登りつめました。Dellは、組立販売に代表されるマーケティング・販売に特化した会社であったと言えると思います。気が付いたらIBMはパソコン事業部を中国に売却することになったりしています。
IoTとは「Internet of Things」の略ですが、Internetについてはクラウド技術の会社はここシアトルに集積しています。Microsoft, Amazon, Google, Facebook, HPと勢ぞろい。一方、Thingsはハードウエアですが、昨日話題になったSoftBankのARM社の買収があります。
その"of"にビジネスの妙味が今後あると思います。多くの水平分業プロ集団をアメーバー組織でまとめる企画実行が「of」とも言えます。そこには人工知能という技術&ソリューションも不可欠になるでしょう。
Tile
物を購入した後、説明書を読むことから始める方や箱を開けてすぐに操作のできる方がいます。
最近のデバイス、例えばiPhoneはバージョンアップが可能で、自分のニーズに応じてアプリを取り入れ、パーソナライズ化されてきています。そういうデバイスに対して前者の始め方を好む方にとっては“私には複雑すぎる”と性能に魅力を感じるも実際に使うのを諦めてしまいます。また、 根本的な操作は変わらなくてもインターフェースが変わるだけで戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
使用目的が絞られてきているこのIoT時代。一つのデバイスで多数のニーズに応える、というよりもユーザーのやりたいことそのものがデバイスになっていることが多いと感じられます。
例えば、紛失防止ガジェットTile。日本では未販売ですが、紛失時にアラートを連動のアプリから鳴らしたり、ソーシャル探知機能を使った他のユーザー端末との通信により探し物の位置情報確認ができるというものです。初期設定も使い方もとてもシンプルでしたが、その分ユーザーがどこでどう使うかというスケールが広がります。そうなってくると、個々へのサポートに視点が置かれるようになり、カスタマーサービスやヘルプへの簡単なアクセスがとても大切になってくるのではないかと思います。
シェアエコノミーで共有されるモノやサービスは特に、使い始める事に、慣れる事に時間をかけていては成り立ちません 。 そういった点でもメインの機能を取り巻く説明や設定のシンプル化と個々のニーズに応えられるカスタマーサービスの提供が必要です。
高齢化がますます進むなか、複雑な設定や、難しいマニュアル が高齢者のIT苦手意識を呼ぶ原因だったとも言えます。性能に魅力を感じているのだが使いこなせなく、初期設定に2万円をかけてショップで設定してもらうというデバイスをそもそもユーザーフレンドリーと言えるのでしょうか。シンプルな機能性、ターゲットと使用目的の明確さ、そして必要な時に手の届くカスタマーサービス、が幅広いユーザーの経験に大きく反映するポイントだと思いました。
By Erina Sugita
#4 Issue
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