このところ、株主総会の状況が報道され、その中に違和感を感じている。 僕が感じるそれは、多くの皆さんが感じている違和感とは異質のものだ。 ここは、皆さんが総会の議長になった事を想像してもらいたい。 株主総会の議題では議案が身近ではないので、想像しやすいように、マンション総会の議長になったと思って考えてもらいたい。 議案は「ごみ置き場に鍵付きの扉を設置する件」 仕事を持つ忙しい住民は、朝の限られた時間(7:00~8:00)にゴミを出すことが難しい。そのため、ゴミ置き場に住民だけが開けられる鍵付きの扉を設置し、ごみ出しの時間帯に柔軟性を持たせた運用をすることが目的だ。 そのために費用は200万円は、修繕積立金から支出する予定だ。 マンションの規模は200戸。2LDK~3LDKが中心の建物だ。 都会のマンションで、深夜早朝帰宅の職業の人も多い。 さて、議長となったあなたが招集した総会に出席する、ほとんどの住民は執行部に反対する人たちだ。 なぜならば、この議案に賛成の人たちは、早々に委任状や議決権行使書を提出し、総会に興味はない。 重々しい空気の中、審議が始まると、厳しい反対意見が続出した。 仕事を持たないある人は、「ゴミ出しの時間が守れない人は出ていけ」と言う。 設備業者のある人は、「発注する業者が気に入らない」という。 挙手を求めると、場内のほぼ全員が反対を表明した。 場内の雰囲気は最悪だ。 1年だけとボランティアのつもりで引き受けた議長であったが、今あなたに猛烈な後悔がよぎる。 さて、実はこの議案は、事前に委任状と議決権行使書が集まっており、圧倒的過半数が賛成している。 この会場の雰囲気の中で、このマンションの住民であり議長でもあるあなたは、正確な判断を下せるだろうか? 仮に票数どおり、この議案を可決と判断した場合、この会場で議長は、 「こんなに反対意見があるのにおかしいだろ!」 「議長は不正をやっている!」 などと糾弾されかねない。 今後、この口うるさいグループと対立しながら、同じマンションに住み続ける事は至難の業だ。 仮にこの会場の雰囲気の飲まれ、否決と判断したならば、議長のしたことは明確に違法行為となる。 反対意見を考慮し、翌年度も継続審議と判断した場合、いかにも議長の英断のように見えるが、賛成票を投じた立場の人たちから見れば、大いに問題だ。 このマンションでは、少数の反対者がいれば、永遠に何も決まらないことになる。 当然ながら、ゴミ置場の問題は一向に解決しない。 さあ、議長であるあなたはどうするだろうか? 実際にこのような立場を経験し、僕が考えたのが携帯電話を用いたマンション用の電子投票システムだ。 株主総会では、事前の委任や議決権行使に電子投票が用いられることが多くなったが、僕らはなんと総会当日の投票も電子化することに成功している。 実は総会での挙手には票数に関する根拠がない。 株主総会であろうと、マンション総会であろうと、手の数と議決権数は、一致しないからだ。 昨今の株主総会の報道では、いまだに挙手を求めていたが、手の数で所有している株式の数量が分かるはずもない。 僕はこの点に、大いに違和感を感じた。 僕らのシステムは、総会運用時の欠点を完全に補っている! ともあれ、このシステムを用いたマンション総会では、集計画面を瞬時にプロジェクターで表示することが可能だ。 「反対多数」の雰囲気が漂う会場にこの集計画面が表示されると、会場に集まった人たちこそが少数意見であることを、みんな納得せざるを得ない。 このツールは総会業務を定型化するだけではなく、議長の重責を和らげ、正しい判断に導き、そして全員を納得させる根拠を明らかにしてくれる。 全員が納得すれば、マンション内の対立も起きない。 議事は多数決により、確実に進行する。 昨今の株主総会を見て、このシステムの優位性を改めて思い知らされた。 そして、これはあっという間に広まるパフォーマンスを備えている。 http://www.e-tohyo.com/
Posted at 2011-06-30 23:37
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Posted at 2011-07-01 08:40
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Posted at 2011-07-02 01:54
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