alfredoBANNISTER が、メンズのラインでヒールの高い靴を作ってくれなくなってから、十数年。 オークションで落札した新品のドレスシューズや、出番の少ないいくつかのブーツ、リバイバルで一瞬販売された商品を除いて、ついに表面の革に破れが生じるものが出てきており、alfredoBANNISTERが減少し、ついにシューズボックスに空き枠が発生した。 全てをオーダーシューズに振ろうかとも考えたのだが、木型の問題とか色々あるらしい。 足の形は3D計測すればいいし、木型を削るのではなく3Dプリンターを使用すれば、少なくとも職人が木を削って作るよりは正確だし、工程は数時間で完了する。 世の中がものすごいスピードで進化しているのに、3桁万円に届きそうな金額の木型+靴という選択肢は、頭の中から消えつつある。 同世代の平均的なおじさんよりは、ファッションにこだわりを持っている自負はあるものの、僕自身はデザイナーではない。 カスタマイズという範囲が成功の領域であるならばともかく、全てが僕の指示した通りに出来上がったスーツやシューズに驚きや感動はない。 いやむしろ、素人がこと細かな指示をした商品(作品)が優れているならば、世の中にデザイナーなどという仕事は存在しない。 デザイナーはアーティストだ。 アーティストたちは、僕たちをいつもわくわくさせてくれる。 ブランドのバッジには興味はなくとも、作品を見た時の感動や購入意欲を感じる事ができるのは、プロフェッショナルの作品が持つオーラがあるからだ。 今回のオーダーは簡単だ。 「①脱いだり履いたりが楽な、ヒール高めのローファー。②雨靴としても使用したい。」 ヒールの高いロングノーズの安物は存在するが、履き心地は最悪だ。 それに、紐靴は多いがローファーは意外と見つからない。 仮に高額のフルオーダーが実現したとして、伝統的手法で作られた高価な革靴は、②に合致しない。 唯一の方法として、レディース靴であるならば選択の幅が一気に広がるが、僕の足に合うサイズが存在しない。 多くの自動車部品や、最近ではレザージャケットなどを購入しているe-bayや、米国サイトも検索したがどうも違う。 そこで、僕はWeb上でヨーロッパへ向かった。 Christian Louboutin、PRADA、Salvatore Ferragamo・・・etc. 何だってある。 しかも、デザインが豊富なレディースの大きなサイズが! サイズ感は、ネットの検索によりほぼ掌握できたと思われるので、ちゃんと届くかどうかを含め初オーダー。 24時間たってDHLから連絡があったので、どうやら順調に事が進んでいるようだ。 alfredoBANNISTER後の大問題。 解決に向かうのか?
Posted at 2021-12-26 22:41
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Posted at 2021-12-26 22:42
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