もう20年も前の事、ラットの脳に電極を埋め込んで少し訓練すると、ノートパソコンからの信号でその動きを制御できるようになる研究結果が『ネイチャー』誌に掲載された。 ノートパソコンから信号を送ると、電極がラットの脳を刺激し、指示された方向へ走るよう合図するとラットはその通りに動くようになる。 その後、脳内の快楽中枢を刺激して報酬を与えると、ラット自身は操られている感覚はなく幸福なのだ。 現在の我々人間もこのラットと変わらない。 ブラウザに表示されるニュース、YouTubeのおすすめ動画、Amazonがリコメンドしてくる商品など、ネットに表示されるほとんどの情報は、個人の好みをAIが判定して表示しているに過ぎない。 人は似たような情報を繰り返し与えられることにより、「みんな同じ考えだ」「これが真実だ」と考える。 もちろん、AIに操られているという感覚などは全く感じておらず、むしろ幸福感を感じている。 この幸福感はネット依存を助長し、各コンテンツはより多くの広告収入を得る。 これだけ情報にあふれている世界だからこそ、情報を読み解く能力が自分を守る事になる。 僕は少なくとも、以下の事を行う。 ①ニュースソースを探す。 ②ニュースソースと見比べる。 それ以外にも、例えばウイルスやワクチン、治療薬の情報であるならば、添付のようなフローをたどって、理解できたものを転載するようにしている。 リツイートしただけで損害賠償の判決が出た事例もある。 デマをリツイートした事により事故が起きれば、刑事裁判で有罪ともなりかねないので、情報のウラを取る事は肝心だ。