もしあなたが、昇進候補者とみなされているならば、
コーチをつける価値が極めて高いと言えます。
何故か、それは何をすれば昇進を達成できるか、一番知っているのはあなた自身だからです。あなた以上に知っている人は、あなたを昇進させる権限のある方々です。
昇進のルールや求めれらる実績・能力はその組織の決め事です。
一般論もありますが、昇進候補者である方々にあてはめるには解像度が低く役に立たない事が多いでしょう。
ビジネススクールなどでビジネススキルを高めることは大いに役に立つと思いますが、候補者になっている場合は、すでにそのレベルを満たしていると考えられます。
私はクライアントに聞きます。
「あなたの昇進を決めるのは誰ですか」
「あなたの昇進に影響を与える人は誰ですか」
「あなたの昇進を決める人から、あなたは何を求められているか、聞いたことがありますか」
これは、クライアントにしかわらかないことです。昇進候補になっているクライアントをあと一押しするには、外部から新しい概念を入れるより、クライアント自身がもっている情報や知識、能力を最大化するアプローチの方が現実的で、早く、効果的です。
私とご一緒させていただいた、クライアントの方々で昇進された方も多数いらっしゃいます。もちろん、私とのコーチングだけで昇進を達成されたのではないと思っていますが、かなり高い確率で昇進される印象です。
(そもそもコーチをつけようという意識の高さは、バイアスかもしれませんが)
昇進して、部下を持つ立場になられたなら、ピープルマネジメントという組織にとって極めて重要な役割を担い、そのスキルを身に着けることになります。
プレイングマネージャーから、マネージャーになれば、完全に人を介して成果を上げるスキルを身に着けていることになります。
マネージャーのマネージャーはまたさらに異なるスキルです。
これらのスキルは一度実績があれば、組織が変わっても発揮できるとみなされます。
現実には「部長さんも会社を離れたらただの人」ではないのです。
部長さんは、その組織を離れても、他の組織で部長ができるとみなされています。
何故ならそのスキルと経験を持っているからです。
つまり一度マネージャー層に入れば(そこでバツを出されない限り)ずっとマネージャーとして活躍できるのです。
以上より、昇進候補者にコーチングを進める2つの理由はこちらです
・その組織で昇進を勝ち取る道筋は、クライアント自身が一番知っている
・役職は一生モノのスキル
なので、昇進候補の方にはコーチをつけることを強く推奨します。