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posted 2016-12-30 04:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
今年は山岳小説として、<湊かなえ>の 『山女日記』 がありましたが、やはり<笹本稜平>がこの分野の第一人者だと言わざるを得ない骨太の内容でした。 大学山岳部に所属していたころは、一目を置かれるクライマーでありながら、日本の山岳界の体質に合わず、マッキンリーに渡り、現地ガイドとして活躍していた<津田悟...
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posted 2016-12-19 04:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
親の残した建物を民家風の喫茶店と陶器などの小物を展示即売する「小蔵屋」の76歳のオーナー<杉浦草>を主人公に据えた「紅雲町珈琲屋このみ」シリーズも、 『萩をぬらす雨』 を第一作目として、『名もなき花の』 に次いで本書で、四作目になりました。 当初は、身近な事件を解決する短篇集でしたので、「おばあちゃ...
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posted 2016-12-16 03:02
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
同じ著者のシリーズとして、「耳袋秘帖」は、今のところ 『馬喰町妖獣殺人事件』 が最後ですが、順次楽しく読み続けています。 本書の副題は<新若さま同心 徳川竜之介>で、すでに13作品が刊行されており、<新>シリーズとしては、4作目に当たります。 舞台は江戸時代末期、田安徳川家の十一男の<竜英>は、南町...
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posted 2016-12-13 17:54
日常のつぶやき~この庭と草木
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moon
息子たちが小学生の頃、童話館から毎月本を取り寄せていました。 久しぶりに届いた通信に復刊の本として紹介されていました。 早速、図書館にリクエストすると、絶版になった本が手元に届きました。 本には、貸出ポケットと貸出カードが存在しています←懐かしい!! 1984年6月第七刷あかね書房刊・・・第七刷とは...
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posted 2016-12-12 18:59
日常のつぶやき~この庭と草木
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moon
先日、遠方から来た司書をしている友人からのおすすめの本です。 「課題図書だったので読んだのだけれど、興味深い本だった」と。 早速、図書館にリクエストして読みました。 最近、読みたい本がなく、読書からは遠ざかっています。 ◆内容紹介◆ オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。 生まれつき顔に障害...
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posted 2016-12-12 04:22
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者の作品としては、『星々たち』と読み、気になる作家の一人として、本書を手に取りました。 遺体を風にさらし風化させる葬制が「風葬」ですが、一読して、タイトルと内容が素直に結びつきませんでした。 冒頭、新しく赴任した中学校の入学式に欠席した生徒<佐々木彩子>の家を訪問する担任の描写から始まりますが、の...
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posted 2016-11-20 04:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
南町奉行の、根岸肥前守>を主人公とする「耳袋秘帖」の殺人シリーズも、第一巻の 『赤鬼奉行根岸肥前』 から始まり、本書で第16弾目になります。 訴訟で江戸にやってくる者たちが泊まる(公事館)がひしめく日本橋馬喰町を舞台としています。 <根岸>が評定を始めると、なんと白洲の場にて、訴訟の代理人であ...
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posted 2016-11-13 04:31
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ファルコン
毒ガスを使用した、クーデターは未遂のまま終わりましたが、毒ガス背造者の<松島>は、その後塾を経営、教え子の<天野>にクーデターの思想を受け継がせます。 <天野>は、<国重>が考えていた日本の国体として、議員を総辞職させ、官僚主体の国家にすべく、SNSを駆使して実際に毒ガスを発生させ、捜査一課特殊犯の...
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posted 2016-11-10 04:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
群馬県前橋市で、異臭騒ぎが起こり、50人を超える被害者が発生。原因を確かめる中で、ガスを発せさせたと思しき魔法瓶が置かれた場所の廃屋の化学工場の跡地から50年前の白骨死体が発見されます。 場面は、昭和30年代初頭、安保後の高度成長期に替わり、現状の国体に憂いを持つ満州からの引揚者<国重>が主催するク...
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posted 2016-11-04 05:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
閉鎖的な住民からの情報に期待できない中、<荒巻>は、ある炭鉱夫から、事件は、満月の夜に起こり、髪の毛が切られていなかったかと問われます。 この炭鉱夫は、元東京の刑事で、犯人を長年追い求めていました。<荒巻>がかくにんしますと、確かに少女の髪の毛が切られてていたことを、事故の処理をした看護婦から聞き出...