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posted 2016-05-01 05:31
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
元書店勤めの著者は、2006年5月 『配達あかずきん』 で作家デビュー、書店や出版会社の業界物は安心して読めるジャンルです。 本書も大手出版会社<千石出版>の編集部に勤務する29歳の<工藤彰彦>を主人公に据え、出版業界の裏側がよくわかる内容でした。 とある出版パーティで<工藤>は、酔った作家<家永嘉...
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posted 2016-04-29 05:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
何気なく手にした本が、地元神戸と関連した内容であったり、前回に読んだ本と関連することなどがたまにあり、不思議な繋がりを感じるときがあります。 今回も『リアル・シンデララ』の主人公<泉(せん)ちゃん>こと<倉島泉>のお誕生日が、1950年4月29日の天皇誕生日(現・昭和の日)であり、日付の巡り合わせに...
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posted 2016-04-28 05:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
刑務所務めの過去を背負いながら、谷中根津界隈で細々と暮らす30歳の<小森谷芭子>と、一回り年上の42歳の<江口綾香>を主人公に据えた、『いつか陽のあたる場所で』 ・ 『すれ違う背中を』 に次ぎ、本書が3作目で完結篇に当たります。 本書には6篇の短篇が収められていますが、<芭子>は刑務所で覚えた裁縫を...
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posted 2016-04-26 05:26
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
繊細で佇まいの美しい文章で人情の機微を描き出し、手触り感のある細部の描写が素直に伝わる著者の作品は、新潮文庫として 『日無坂』 ・ 『いさご坂』 と読んできており、本書が3巻目になります。 物語の舞台は、享保7(1722)年12月、将軍<吉宗>の時代に設立された「小石川養生所」を舞台に繰り広げられる...
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posted 2016-04-24 05:30
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書は1997(平成9)年11月22日、自主廃業に追い込まれた<山一証券>の清算業務に携わった<嘉本隆正>常務を中心とする12名のノンフィクションです。 当時の<野澤正平>社長の涙の会見はまだ記憶に新しく、また海外メディアにも大きく取り上げられました。 りっぱな本社ビルとは違い、目だたない場所に建つ...
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posted 2016-04-21 05:28
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
高級マンションに住む資産家の夫<野口貴弘>42歳は燭台で撲殺、妻の<奈央子>29歳は包丁で刺殺される事件が、自室で起こります。 現場に居合わせたのは大学生の男女4人、<貴弘>のDVから<奈央子>を助け出そうと計画したのですが、<貴弘>が<奈央子>を刺したあと、作家志望の<西崎真人>が、身近にあった燭...
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posted 2016-04-19 05:29
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
瀬戸内海に面した鄙びた田舎町に生まれた<鈴原美帆(田淵和子)>38歳は、20年ぶりに故郷に戻り、ある思いを込めてフランスレストラン「オンディーヌ」を開店させます。 <鈴原>は、子供のころから畸形的までに醜い顔で、周囲からバケモノ扱いされ続け、心を寄せていた初恋の相手<高木英介>にも裏切られ、事件を起...
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posted 2016-04-19 00:57
Otto's blog
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Teragoya Otto
Not far from my school in Gifu is this second-hand (= used) bookstore. I sometimes go there to look at art books. Second-hand art books in Japan are f...
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posted 2016-04-17 05:27
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
<隠蔽捜査>シリーズとして、前作の 『初陣:隠蔽捜査3.5』 に次ぎ、本書が5巻目になり、前作は警視庁キャリアの同期<伊丹俊太郎>が刑事部長という立場で主人公になりましたが、本書では大森署長としての<竜崎伸也>の活躍で読者を楽しませてくれます。 外務省職員<若尾>の惨殺死体が隣の署内で発生、管内では...
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posted 2016-04-17 00:10
日常のつぶやき~この庭と草木
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moon
図書館の書架で「和菓子」の題名と装丁に惹かれて借りました。 久しぶりに面白いと感じる作品でした。 和菓子の歴史や意味合いが伝わる愉しい作品です。 ◇内容◇ やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。 デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。 ...