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Search results for "#詩"
  • 秋の朝

    皮膚に少しの緊張 秋がやってきた 溶けてしまいそうな暑さは もう思い出の風になり 肩、肘、膝あたりから 入ってくる心地よいひんやり さら、さら、さらりん 落ち着くでしょう そんな秋の声が聴こえる 葉っぱの鈴がしんみり 我にかえる声になり 駅への道のりさえ さすらいの旅になって 日々のひたむきに寄り添...
  • 忘れないで

    小さな風をおこし 君は走りぬけてゆく その無邪気な微笑みと まっすぐな瞳を忘れないで 自由な翼が折れて飛べなくなっても 君の澄んだ想像力さえあれば 目的地にたどり着くからだいじょうぶ 君は素晴らしい 微笑みの持ち主だから 君はやさしい こころの持ち主だから どうか その瞳の輝きを忘れないで...
  • 悲しきゴジラ

    我々の豊かな暮らしへ 原子の力は明るく応えてくれた 目に見えないその存在に 愛着がわく具現物が欲しかった だがお前の力は 我々を脅かす存在になった ゴジラよ 今まで我々の味方だったはず なぜ 共存を拒むのだ なぜ 暴れるのだ 破壊し続けながら進化を遂げる その生き方は悲しみへと進む産物であった 愛情...
  • 詩千屋

    さあ さあ いらっしゃい いらっしゃい 今日はとびっきりの詩が入ってるよ そこのお嬢さん 湿気た面していたら イケメンも振り向かないよ 北海道から入荷した この『恋の成就記念日』を読んでみな 新しい恋が始まるよ 読まなきゃ損、損 さあ さあ 読みねえ 読みねえ ここの詩はみんな 金なんて要らねえよ ...
  • 階段をおりれば

    タタン タン タン ピアノの黒盤を飛ぶように だって あなたの笑い声が教室に響き しあわせがひろがって あなたはわたしの名前を呼んで 英語の教科書を見せ これっ なんて読むの って ただ それだけなのに それだけでない思い 胸が痛くなって いつも夢に向かっているあなた たいそうな夢もないわたし だか...
  • ティミッドワーカー

    前に進むムーンウォーク ぎこちない朝の始まり いつものコンビニストア いつものお兄さん おにぎりは別にしますか ああ すぐに食べるから 手にしたおにぎりで ズボンのポケットをふらませる私 一向に芝居が上達しないふたりの会話 階段か エスカレーターか 優柔不断なティミッドワーカー 結局 エスカレーター...
  • 見えないプラスチック食

    どうやら水素が 二重結合された炭素に トランス状態で付いていると ヤバい、らしいよ パクパク 僕ら日本人はいつの間にか 腐らない食物を摂取して 便利さ 手軽さ 安さ の 副作用がジリジリと 現れ出しているんじゃん なんて言われているよ 僕は専門家じゃないから 正確なことはわからないけど なんだか ヤ...
  • 愛とは

    愛を知らぬ者の 愛という言葉は 空気に触れた瞬間 嘘という言葉に変わる 父の口から 愛という言葉を 一度だけ聞いたことがある 母親は俺を産んで すぐに逝ってしまった おっぱいを欲しがる 赤ん坊を残して どれだけ無念だったか 「どうかこの子が 幸せになりますように」 そう願ったことだろう それが俺の信...
  • 桜色の恋文

    2030年4月 国から一通の恋文 まさか老体の私にこれが来るとは 子どもの頃 叔父の洗脳されていた話を思い出す 命を捧げることに疑問など持たなかったという 自分も国のためにバンザイと突っ込んでゆく そんな歴史を繰り返す時が来た 何てことだ 今まで社会のために骨身を削り ヨタヨタになるまで働き 家族の...
  • 天空の図書館

    僕は天空の図書館にいる 人の上、車の上、ビルディングの上 誰にも届かぬ遠いところで 真っ白なページの雲を読んでいる そよそよと感じてくる柔風 程よいほどの光のシャワー 僕のエッセイに希望を与えてくれる 誰もいないのに寂しくない気持ち 読書の時間は静かに優しく 見知らぬ鳥がめくったページに現れる 僕と...
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