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posted 2019-10-21 03:18
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
何も見えない 暗い世界に入り 焦りが走る しかし 過去の世界を 諦めるのに さほど時間は 要らなかった 不条理を 受け入れる 姑息ではなく 生という闘い 死ぬという道標 魂のあかりに 促され行くのみ...
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posted 2019-10-15 18:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
大きいおねえちゃんは ぼくのことを 人形だと思っているんだ 頭にリボンつけ スカートをはかせたり ぼくがいやだと言っても だいじょうだいじょうぶ すごくかわいいからと言って なんだか楽しそうだ おねえちゃんが好きだから がまんしているけど ぼくは ヒーローになりたいんだよ...
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posted 2019-10-13 09:43
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どちらかといえば 嫌いだったタイプの 君を好きになった パープルに髪を染め 清潔感の反対側 地べたを滑るスカート 黒いマスク 怖がられている 睨みつける瞳 だけど僕にだけ見せる 嘘のない笑顔 近よってきた君 遠ざけなかった僕 次第という言葉に 育み歩いた 突然は二つ目の季節 台風の後の青い空 君への...
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posted 2019-10-01 18:15
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
知っている 豆腐がどうしようもない 僕を救ってくれることを 躓いた時に 何気にクッションとなって 痛みを与えない もうやっていられない そんな時に 豆腐が巨大化してプールになる 僕は狂ったように 破茶滅茶な格好で泳ぐ 腹へって死にそうだ そんな時は醤油をかけて いただきます と...
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posted 2019-10-01 17:41
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
十年前 父と富士山を登った 二十年後 私が父と同じ歳になる 果たしてその頃に 私は頂上へたどり着くのだろうか その前に生きていることが前提だけど そうだな これをひとつの目標にして あのゴツゴツした長き連なる山道を どんな景色に見えるのだろう どんな自分に会えるだろうか...
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posted 2019-09-29 17:24
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
息子がまだ泥だらけになり遊んでいた頃 誰よりも自由を手に入れた顔して 走り転んでも痛みをすぐに忘れる 遊びの天才になり 青空は君のためにあるのか なんて思うくらい飛び回っていた 小学校も高学年になると 社会性を持つように学校でも厳しくなる 授業で必要な道具を忘れた息子は 「忘れ物について何か書きなさ...
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posted 2019-09-29 03:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
遠くから聞こえる犬の鳴き声 開いたままの本が 風でページをめくる音 実家の静けさの中で 懐かしく透明に響いてくる 動くことを遠ざけた身体は 余計に硬くなってしまうから そろそろ立ち上がろう、と 線香の匂いが流れ パイプ椅子を運び入れ 昨日、テレビで紹介していた ストレッチに汗をかく すでに休み明けの...
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posted 2019-09-24 15:39
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
依頼のあった詩誌を製本。 タイトルにあわせ 亀甲綴りは紙風船をイメージ、 裏表紙も紙風船を描きました!...
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posted 2019-09-11 15:01
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
頭の中は宇宙で 自由にその空間も操れる あっと言う間に 月だって行けるし 彗星を追いかけることも 簡単にやってのける 僕らはそんな自由を知っている 誰かの自由も知っている 言葉にのせて表現すれば 不可能が消えていく 僕らは生まれた時から そんな人間元素を持っているのさ...
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posted 2019-09-11 14:35
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
来年に発行予定の詩誌marubatsu です! 作業中!...