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posted 2019-08-05 08:02
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕はもらった 生まれた時に空っぽの箱 いろんな気持ちを詰めながら 箱もどんどん大きくなった 叩かれて凹んだり 抱きつかれて凹んだり 泣き付かれ濡れたりして 心のようにカタチが変わった 僕はこの先 どんな箱になって 何処へ配達されるのだろう...
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posted 2019-08-04 04:13
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
何発も打ち上げられる花火 散った後の白い煙 しばらく黒い空に浮かび流れ 天へ召されたように消える 今年も派手に花火が打ち上がり 俺は腕を組み冷たく見ている 周りで拍手が湧く 確かに綺麗で爽快な広がりだ どんな気持ちでひとは この花火を見ているのだろう ふと ひとを横目で見ている 瞳が断続的に光り 嬉...
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posted 2019-07-29 05:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ご飯を食べ運動して それだけで生きられる訳ではない 魂のある言葉に触れ 魂のある優しさに触れ 魂のある悔しさに触れて 自分を燃やしていける根拠 場面がある 感受性を疲れや苛立ちで 覆ってるばかりじゃ始まらない 魂を魂に響かせ力を得ながら 思いっ切り死へ向かって 生きるだけなのさ...
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posted 2019-07-28 05:11
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
どない先輩の挨拶は いつも、どないっ? まあまあですかね ほんで? ………さあ? 自分、おもろいなあ 確かに先輩は面白いひとですね ちゃうがなあ、まあええわ ああ、懐かしいなあ どない先輩 今はどこで何をしているのだろう 元気にしているのかな 先輩、最近どないっ?...
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posted 2019-07-21 17:57
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
「ゲゲゲのゲタロウ(下駄郎)」だと思っていた 自分のイメージで言葉を覚える癖があった 何回もアニメのオープニングで 「ゲゲゲの鬼太郎」、と見ていたのに…… これが訂正されたのは数年後、中学生の頃で 思っ切り笑われたことがあった 母は「とげぬき地蔵」を 「骨抜き地蔵」と言っていた これが遺伝だとしたら...
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posted 2019-07-18 17:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
敵はどこにいるんだ 味方はどこにいるんだ そんな戦いではない こころ痛むところから 前には進めていない いつもの階段をのぼり いつもの階段をおりる 今日もニュースを片手に 平和とは言えない すでに 明日の階段が燃えている...
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posted 2019-07-17 17:31
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
裏側、 いつでも笑ってばかり 口もとと目じりには皺がいっぱい だけど、ここはけして天国じゃない やせ我慢の世界でもない そして、表側が裏側になって 自分を信じているから 安っぽい一枚、二枚、三枚と 増やした表の裏が晒され壊れた 今、空っぽを感じ 中には言葉を消された僕がい……...
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posted 2019-07-16 18:07
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
車内は煙草を吸い 酔っぱらったオヤジ 子どもの頃 映画は上野だった 地下鉄のホームに降りる 空気が動かずこもり 臭いは怪しく 痰壺なるものを避け歩く 冷水機の水に吐き気がする 目に見え触れて 怖さがわかる それが東京だった...
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posted 2019-07-15 18:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
詩人
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posted 2019-07-15 06:33
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ひとは意識して ひととひとを比べている ひとは知らず知らず ひととひとを比べている ひととひとを比べて 笑ったり怒ったり 自分の位置を確かめたり そんな俺も 同じようにツマラナイことで 立ち止まったりしている もしひとに 才能があるとすれば それはひととひとを比べない 能力なのだろう...