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posted 2019-08-23 04:23
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書は、警察小説の短編4編を収録したアンソロジーです。どの作家もその世界では第一人者の作家ばかりで、密度の濃い内容で楽しめました。 <今野敏> 『消えたホトケ』 殺人事件ですが、主人公は捜査一課ではなく警視庁捜査第三課の窃盗犯を担当する「萩尾修一警部補」とやる気のある若手の「武田秋穂」とのコンビです...
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posted 2019-08-19 04:08
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
神奈川県警の不祥事を調査するために全国から集められた5人の刑事が活躍する 、『検証捜査』 (2013年7月19日刊行)に始まる「捜査」シリーズも4作目の 『時限捜査』 (2017年12月14日刊行)に次ぐのが、本書『凍結捜査』(2019年7月25日刊行)です。 捜査を通じて交際を始めた警視庁捜査一課...
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posted 2019-08-12 07:08
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
これからの数世紀にわたり、地球温暖化問題が人類を悩ます最大の課題になることは間違いないことです。気候変動に伴う直接の災害にとどまらず、気温上昇に伴う疫病、居住に適さなくなった土地からのあふれ出る難民、政治紛争など、その影響は計り知れません。 それでも、現状は温暖化への政策対応は遅々として進んでいませ...
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posted 2019-07-31 04:03
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ファルコン
『隠蔽捜査』 に(2008年1月29日文庫刊行)はじまり、前作 『自覚:隠蔽捜査5.5』 に次ぐシリーズ8作目が本書『去就』(2018年2月1日文庫刊行)です。 主人公は大森署署長の<竜崎信也>、東京大学法学部卒のキャリアとして、警視庁総務課長としてエリートコースを歩んできていましたが、息子の不祥事...
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posted 2019-07-23 04:03
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
本書は、尾張国の戦国大名<織田信長>の次女として生まれ、のちに蒲生氏郷の正室となる「冬姫」(永禄4年(1561年)~寛永18年5月9日(1641年6月17日))の、10歳から物語は始まり、亡くなるまでの戦国時代の武将の娘としての数奇な障害を描いた歴史長編小説です。 永禄11年(1568年)、<近江六...
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posted 2019-07-13 05:07
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ファルコン
著者の時代小説を読むといつも感じるのは、結末のさわやかさが素晴らしいのだと、改めて感じさせてくれる一冊でした。 鵜の島藩領内の沼口宿にて、一人の武士の遺骸が海岸で見つかりました。男は隣接する日坂藩の青葉堂村塾の教授「梶与五郎」で、鵜の島藩家老の三男でもありました。 村塾で「梶」のかっての教え子「筒井...
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posted 2019-07-06 04:06
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ファルコン
「時に元禄十二年十二月十四日、江戸の夜風を震わせて・・・」の語りが入る<三波春夫>の『俵星玄蕃』(1969年)は、赤穂浪士の討ち入りが主題で、私の大好きな歌のひとつです。 本書は、赤穂3代目藩主<浅野 長矩>と高家の<吉良上野介>との「忠臣蔵」とも呼ばれる「赤穂事件」の流れを中心に据え、京の郊外で静...
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posted 2019-06-30 23:15
<MR職人・生涯現役の鬼軍曹>
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MR職人
書籍名~ がんばらない介護 著者~ 橋中 今日子さん~ 理学療法士 出版社~ ダイヤモンド社 橋中さんは21年間にわたって認知症の祖母、重度身体障害(身障1級・要介護5の母、知的障害の弟、の家族3人を1人で介護してきた・・その体験から綴られた書籍でした。 <介護の現状> ・ ...
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posted 2019-06-29 04:06
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
著者の作品は、『アクアリウム』 ・ 『沈黙の画布』 などを読んでいますが、『仮想儀礼(上・下)』 の文章力に圧倒され、綿密な作品構成に惹かれています。久々の文庫本の新刊『冬の光』(2019年3月10日発行)が目に留まり手にしました。 あらすじだけを書きますとありきたりの小説のようですが、そこは著者の...
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posted 2019-06-25 04:06
神戸:ファルコンの散歩メモ
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ファルコン
第一巻『死闘』(2008年1月5日:徳間文庫刊行)に始まり第十一巻『帰還』に終わる<古着屋総兵衛影始末>シリーズに次ぎ、新シリーズとしての<新・古着屋総兵衛>シリーズも、第一巻 『地に非ず』 (2011年1月28日刊行)に始まり本書第十八巻の『日の昇る国へ』(2019年6月1日刊行)にて完結となりま...