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posted 2016-11-07 13:38
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ヘッドホンから流れる歌 どこまでも風景がイメージされ 僕はその世界にいて元気をもらっている 今日も頑張ろう、って 揺れる電車 空に現れる朝日 連なるビルディング つり革をぎゅっと握り 繋がる毎日を僕も詩で綴る 曲をつけずに委ねるリズム 言葉の武器だけではか弱くて でも、詩はそれがいいんだ 勝負するも...
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posted 2016-11-07 02:34
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
産声に魂をのせて 初めて死ぬひとの一員になる 未来に終わる約束 それでも孤独を背負いながら 心淵の旅を続ける 種の保存に感情が与えられ 悲しみに涙 怒りに食いしばり 不安にカラダを震わせて 時に何のためにと 手繰り寄せる温もりに優しさを求め 神様は青く語る ひとは白く浮かびながら訊く どうして私たち...
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posted 2016-11-05 23:00
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
ファミリーレストラン 飲み放題のコーヒーで粘る 隣のテーブルには ギャングを引き連れた賑やかな家族 私は懐かしく受け入れ 相変わらず詩を書こうとしている しかし一向に文字は 列車のように連なって走らない 暴れ騒ぐ兄弟 叱りつける父親 なだめる母親 お子様ランチと定食が運ばれる 子どものハンバーグを細...
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posted 2016-11-05 18:48
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
死ねない彼女が 余命三ヶ月の俺に言う あんたは死ねていいじゃないかと 俺の悔しさの向こうにある 青く尖った夜空 彼女の苦しさの向こうにある 赤く鈍い朝焼け 今、生きている互いの歩幅 途轍もないものに潰されながら ふたりはビニール傘の下 引き寄せる運命 歪な恋のキスは特別でもなく 俺の突起した恐怖と ...
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posted 2016-11-05 02:49
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
図書館にてある月刊詩誌を読む 詩人と名乗る人物があーだの、こーだの 詩について批評をしている なんとか論まで出てきてしまい 正直さ かっこ悪いんじゃないか マジでさ、詩だけ書いてろっ、て 作品ありきだろ 詩っ、て 読者の想像をなくしてしまう話は 止めてくんないかな まあ、ようは詰まらない批評で そん...
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posted 2016-11-05 00:32
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
僕は宮沢賢治の作品が気になっている。高校二年生の自分が宮沢賢治を批評なんてしたら、どれだけ文学オヤジ達に叩かれるかと思うと、スカイツリーから飛び降りる気持ちで語るに等しい。ちょい、大袈裟。。。だけど行っちゃうんだよな、いやいや言っちゃうんだよな、性格だから仕方ない。喉に詰まっているものは、吐き出すか...
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posted 2016-11-04 04:36
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
俺たちは眩しさを知っている そりゃ他人ごとじゃないぜ 持っているんだよ ここに 転けたっていいじゃないか 笑われてムカつくなんてクダラネエ さっさと立ち上がって探しに行かないと 自分に逃げられてしまうぜ 昨日じゃないんだよ 明日じゃないんだよ 今なんだよ 彼奴じゃないんだよ 此奴じゃないんだよ 俺な...
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posted 2016-11-04 02:55
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
猫や犬は僕らよりカラフルだけど 種なんか知ったことではない 開放された平和は美しい 色にポリシーなんて 要らないんだ...
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posted 2016-11-03 22:46
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
学生時代に目標に向かい 悔しい気持ちや嬉しい気持ちになり 何か成し遂げたことはあっただろうか 文化祭で弾き語りをしたぐらいで 嫌なことに向うことはなるべく避け 受験も面倒で通信の大学で 最低限度の勉強をして卒業した 学業からはいつも逃げて とくに大きな志もなく 働きながら歌を作ったり 詩を日記のよう...
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posted 2016-11-03 18:16
詩は元気です ☆ 齋藤純二
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齋藤純二
起動して加速 ドアが閉まる 風を切る 吊り棚に荷物 レールの継ぎ目 空調から流れる空気 漏れる音楽 会話 咳払い すれ違う電車 録音されたアナンス 新聞を折りたたむ ブレーキで減速 ドアが開く すみません降ります さっさと出ろよ...