最初に、今回の台風12号での被災された方々に、謹んでお見舞い申し上げます。
上図は、TV又は新聞等で独自に調査した「奈良県十津川村」の災害状況です。×の位置は各社報道による位置の概略を筆者が示した「ほぼこの今付近であろう?」概念図です。
その点をご理解の上お読みください。
3月11日の東北大震災、福島原発の事故、この災害の理由に『想定外の津波』と言う言葉が使われています。
話は変わりますが、製造工場に於いて、不良品が市場に流出する原因はすべて『想定外』
なのです。設計、製造、最終検査工程まで、不良が発生する要因を想定出来無かったのです。
仮に想定出来たにしても、不良品を最終工程で発見する手法が間違っていたのです。
発見出来ると信じた手法が『想定外』だったのです。
今回の台風12号で、和歌山県を中心に10県にまで広がった死者は48人、行方不明者56人の合計104人と報道
されています。
その被害の理由は、1.000㎜を越す『想定外の雨量』と、報道されています。
またしても『想定外』です。
東北大震災も・・・・・・・・『想定外の津波』
福島原発事故も・・・・・・『想定外の津波』
台風12号の災害も・・『想定外の雨量』
この三大災害とも・・・・災害の理由は『想定外』とされています。
はたしてそうでしょうか?
今回の、台風12号私見です。渓流歴40年の体験です。
川の名前です。
・大荒川 降雨で増水して荒れる川です。
・濁川 降雨に際すぐ濁って増水する川です。
・冷水沢 上流より地下水が流れ込んでいる川です。
・水無川 乾期は水は無く伏流水となっている川です。
先人は、川の名称にも川の性質が分かる名称をつけました。
今回台風12号の被害に遭遇した奈良県十津川村を含めた、十津川水系の川の地図です。
先人は『十津川大荒沢』とは銘々しなかったのです。
この地図を見た(拡大して検証)限りでは、十津川の源流までは、ダムは三カ所、本流の堰堤は、源流域までは、わずか二カ所、源流を囲む山々は、広葉樹林が多く、山の保水能力は充分あるとの私の見解です。
ところが十津川村の土砂流失災害の現場が、TV報道で繰り返し報道されました。
地図×の場所です。
その映像は、崩壊した土砂に混じって『杉』の木、土砂で崩壊した周囲の山々の映像は、植林された『杉』一色の山々だったのです。
杉林は、キノコも生えません。
杉林は、落葉も無く、したがって落ち葉の堆積もありません。
杉林は、落ち葉の堆積による保水能力が全くありません。
今回杉林の被害を目の当たりに見ました。
降雨の被害での土砂崩れ・鉄砲水の災害は、植林の杉が多い山々には必ず発生します。
写真の十津川村杉山土砂の崩壊は、杉の植林による人災なのです。
それを、1.000㎜の異常降雨による『想定外の雨量』としています。
渓流釣り40年の私の格言です。
上流に杉の山があって降雨の際には、理由の如何に問わずまず逃げろ!
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Posted at 2011-09-08 22:35
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Posted at 2011-09-10 02:57
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Posted at 2011-09-08 23:27
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Posted at 2011-09-10 03:04
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