司馬さんの「アメリカ素描」を再び読んでみると・・・・

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司馬さんのたぶん一冊しかない米国に関する旅行記です。
「街道をゆく」の連載とは別の形で書かれたものです。

久々に読みなおしました・・・・・

流石です!、この本で予言されたような事が実際に起きてしまっているのですね。

「アメリカは自国のやり方を、アメリカの様に資源や環境の無い国に押し付けようとしている」
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この本は日米比較文明論の名著です。私も20年位前に数回読み、その後誰かに貸して行方不明になっています。


この本を読むまではアメリカの番地システムはきわめて合理的、と思いましたが、読んでからは江戸時代の名前を残す東京の道路の良さを認識しました。もっとも知らない街で1番街の次は2番街だと、ホテルを探すのは楽ですが。

また日本から移植された梅がアメリカでは時間と共にプラムになってしまうのも、アメリカ生活が長くなった私にはうまい表現、と感心します。日系人の人たちと付き合っていると実感します。

司馬さんが言うように、アメリカは白地図に描かれた人工国家で、国家に忠誠を誓えば明日からでもアメリカ人になれる国は、古い文化や歴史を大切にする日本やヨーロッパとは異なります。

1+1が1にも2にも3にでもなる日本と、2以外はありえないアメリカ。アメリカ人には2以外になる人たちの考え方が理解出来ないので、アメリカのやり方が正義と思って押し付けているのでしょう。

垢は本人にとっては生理上大切なものでも他人から見れば不潔な不要物、文化に基づく行為はその文化を共有しない人にとっては垢みたいなもの、という司馬さんの言葉は読後20年以上経った今でも忘れません。
Posted at 2010-06-25 14:25

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そうですね、アジアを仕事で回るようになって、米国の身勝手さ(親切だと思っているから始末が悪い)が目立つようになりました。

司馬さんがご存命なら9.11をどの様に思われたのでしょうね。
Posted at 2010-06-26 02:12

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一度は読んでみなくちゃいけませんね!

図書館にないかしら〜!探してみます。
Posted at 2010-06-27 23:05

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是非、お読みになってくださいね、読みなおしてますます、その深い洞察力に敬意を持ちました。
Posted at 2010-06-28 11:35

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