クランポンは日本ではアイゼンと呼ばれている、靴に装着する爪です。 6から14本までいろいろな種類があり、用途や状況に合わせて使用します。 6本は軽アイゼンと呼ばれ、後ろ半分のみの爪で、残雪期の「滑り止」程度 の用途で、氷結した場合等はあまり効果が期待できません。 12本が理想ですが、前爪が出っ張っており、縮めても結構かさばります。 爪は鍛造品がベストですが、価格のこともあるので、いろいろ勘案します。 写真は10本爪、鍛造ではないので減ったり、サビがでるので、こまめな メンテが必要です。特にこのような締め金具がラチエットの場合には ドロや小石の詰まりで動作不良を起こすので、使用後は分解して洗浄します。 伸縮部分があるタイプは伸縮金具を完全に外しステンレスとベース金具の 間で必ず起こる電蝕のサビを落としておきます。 このタイプは前後に爪の部分が分離しており、それをステンレスの プレートでつないでいます。プレートの固定はピンでのロックと なっているので靴のサイズに合わせてのピン穴位置を記憶してセット します。 後ろ側をセットし、前のつま先部分のカバーを前に倒してつま先を入れ、 元に戻してベルトを締めます。固定して5分程度雪上歩行したら、再度 ベルトを締め込んで緩みを無くします。