性能向上には限界があります。それは元々撚り合わせることで維持した性能を、この
プラグ内で解かねばならず、この対応には限界があるからです。
このため、FLUKE社も1000Baseの段階で、プラグ部分の試験は中止しています。
ただ、10Gの段階でアダプターを交換することで、プラグ試験を可能にしていますが、
これには幾つかの問題があります。
実際にはプラグ単体での動作はなく、必ずジャックとの組み合わせとなるため、この
ペアで試験せなばなりませんが、ジャックメーカは無数に存在し、概略構造には
規格があるものの、その細部の仕様はマチマチです。
そのジャックとプラグ(これもマチマチ)の結合試験は、FLUKE社の用意したアダプター
で正確な値など出るはずがありません。
ケーブルのみの試験なら一定の信頼性がありますが、プラグ部分は不確かとか言いよう
がありません。
このためケーブル試験をしっかり行い、あとは実際の伝送状況をチェックする事で、
試験は完結すべきです。
ただし、10Gともなるとケーブル自体の良否の判定も難しくなります、そこでデータを
読み解く必要があります。
「つづく」
わかお かずまさ
VegaSystems
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