PoEケーブルの選定でのよくある間違いについて記す。
PoEはPowerOverEthernetの略称、メタルLANケーブルにDC電圧を印加し電力伝送を行う
仕組みである、このDC印加は以前から行われている方法で、PoEが最初ではない。
PoEは開発当初は様々は方法があり、互換性が無かったが、現在では規格が統一され、
IEEE802.3で制定され世界標準となっている。
DC電圧は48-57V程度で最大100Wの電力伝送が可能となっているが、規格によって伝送
方法に違いがあるので注意が必要だが、規格製品であれが使用者は機器選定に関しては、
給電側(PSE)と受電側(PD)の電力をチェックするだけで良い。
しかし問題は、機器を接続するケーブルである、この選定に関してはWebでも誤りを
誘発する記述があるので要注意である。
LANケーブルには2つの重要な規格が存在する、一つはCatで示される「伝送特性」で
Cat.5e/6/6E/6A/7/7A/8 等とケーブルに記載されている、これは周波数帯域の伝送
特性で、伝送する信号の周波数特性を表している、この特性は「信号」の伝送のみで
あり電力伝送には関係のない規格であることを理解せねばならない。
無論導線の太さも関係するが、周波数特性で重要なのは撚りの具合(粗密)と、4対の
バランスで、電力を伝送するのに最も重要である導線の断面積には、いささかの記述もない、
よってCatでPoEでの使用基準の判断は出来ず、これを基準とする解説は誤りであると言える。
今一つは、AWGで示される使用する導線(99%は銅電線)の太さ(断面積)の規格で、
これはLANケーブルのみならず、電線の一般的な規格として広く認知されている。
AmericanWireGageの略で、PoEでは、Catと同等にこの規格を重視せねばならない。
電力伝送は、導線の断面積とケーブル長が重要であることは電気の基礎知識があれば
自明の理であるが、一般的には理解が進んでおらず、PoEの使用に当たって選定時に
AWGについて全く触れていない誤りを時々見かける。
IEEE802.3af/atクラスの低電力(15-30w)では、それほど大きな問題とは無かったったが、
最近のIEEE802.3btでは、この選定ミスは動作の不安定を招くことになる。
実際には距離にもよるが、AWGは24または23を使用すべきで、場合(距離)によっては
22の選択も考慮すべきである。
もちろん、機器の使用電力や外気温などの影響もあるので絶対とは言えないが、安定動作
を求めるのであれば、安全係数は高くとることが望ましい。
わかお かずまさ
VegaSystems
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