おはようございます。
今日は普段介護士が何に悩むことが多いか紹介します。
高齢者に多いインシデントは何かご存知ですか?
歩行時の転倒や車椅子やベッドからの滑落、転落です。
高齢になれば下肢筋力は低下し、認知症になると注意判断力の低下、内服薬による副作用などの相互作用もあり、転倒のリスクが高くなります。
それでも本人は動きたいから動きます。
また認知症により、理解力の低下があるので、自分の置かれている状況が分からずに転んだ後でも歩かれます。
介護では自立と自律のが求められているので、本人が動きたいなら安全に行動できるように支援していきます。
ですが業務や他の方のケアもあり、ずっとは見守れないので結局、「座っててください。」「ちょっと待っててください。」「あっち行っかないでください。」など行動を制限する言葉がけをしてしまうんです。
そこにある要因は
自律尊重の原則と無危害の原則です。
わかりやすくいうと、本人の想いを尊重する考え方と危険と分かっていることは取り除くという考えです。
どちらも正しくて優劣はつけられないんです。
だけどそこに家族の思いが入ってきできます。
すると転ばせちゃいけない。となり、結果、歩かせない選択をしてしまいます。
これはどの介護士も経験するジレンマです。
本人の想いが隠れちゃうんです。
このジレンマは消えることはなく介護士は日々向き合いながら本人と向き合っていきます。
解決はできませんが家族への介護への理解を高めてもらったり、チームでケアの方向性を考えたり、本人の想いが実現できるための方法を検討することが大切になります。
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