四面楚歌の中にもう僕はいない 世間が覗いているのはダミーなのさ その様子を監視カメラで見ている 訳わからず世間に攻撃される 僕には僕の欠陥が治せない だから生きるために違う自分を立てた だけどこの監視室もそろそろヤバい ……どうしたことだ ダミーが玄関から出てきやがった
朝は静かだから聞こえる 自分の息 ゴミを出すビニール袋の音 自転車のタイヤが擦れている音 枯葉が地面に落ちる音 クリヤーだから 風の声さえ聞こえてきそうな…… カラスの大きな鳴き声は遠くまで そんな朝に行ってきます