賢人たちの教え:「新しい世界」を読んで

この本は「凄い」 この本は「凄い」
こんにちは!「働くあなたを元気にする」コーチです。

コロナウィルスの蔓延という、人類がこれまで遭遇したことがない「地球規模の危機」に遭遇しています。そして我々は今改めて、色々なことを問われているように感じます。

そんな気持ちで思わず手に取ったのが、「新しい世界」という書籍。

世界の賢人16人が語る未来、という副題がついていますが、彼らはどんな切り口で現代社会を見て、どのような将来を思い描ているのでしょうか?

16人賢人の全ての見解に賛同しているわけではありませんが、私の心に残った賢人のメッセージをいくつか引用します。

1.エマニュエル・トッド「パンデミックがさらす社会のリスク」
- 国の存亡を決めるのは出生数。社会の活力の尺度は、子供を作れる能力である。

2.ジャレド・ダイアモンド「危機を乗り越えられる国、乗り越えられない国」
- 難局に強い国は「現実的な自己評価が出来る」「他国の優れた部分を学び、変えるべきところを変えられる」

3.ナシ―ム・ニコラス・タレブ「『半脆弱性』が成長を助ける」
- 過度な安定や大企業への依存が高まると、脆弱性が増す。限定的なショックや「規模」への見直しが必要。

4.ナオミ・クライン「スクリーン・ニューディールは問題を解決しない」
- アクセルを踏まず、スピードを落とそう。スローダウンした生活を楽しむ人もいる。

5.ダニエル・コーエン「豊かさと幸福の条件」
- 人の幸せとは周りとの関係から生まれる。豊かさは絶対量では豊かになる過程が幸福をもたらす。

6.マイケル・サンデル「能力主義の闇」
- 能力主義の文化は、勝ち組を傲慢にし、そうでない人に対して優しさを示さない社会を作った。
- 成功と失敗の概念の再考が必要で、成功は「運」にも拠ると考えると謙虚な心を持てるようになる。

7.ボリス・シリュルニク「レジリエンスを生む新しい価値観」
- コロナ危機後は、社会がもっとゆっくりとしたものになるのが良い。過剰な刺激は無意味。
- 学校教育ではゆっくり学ぶこと、実際に顔を突き合わせながら、先生は知識だけではなく感情も伝える人であって欲しい。

ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ

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