会社数字を活かす:経理部門から見える会社・社会とは?(Day10)「財務経理パーソンが持ちたい視点」

会社数字を活かす:経理部門から...
こんにちは!「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしおです。

今日も一昨日に引き続き、私の前職である「財務経理職」という仕事を振り返りながら、異なる視点や考え方をお伝えして行きます。

全体は、下記のような流れで書き綴っています。

全体の流れ・章立て
第一部:財務・経理部門の役割(完了)
第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」(本日)
第三部:経理財務部門をどう活用するか

そして今日も第二部、

第二部:財務経理パーソンの「ありたい姿」を、

私自身の反省も含めて綴って行きます。

章立て
1.財務経理部門の存在意義(完了)
2.財務経理パーソンが目指すもの(完了)
3.「ありたい姿」の具体的イメージ(本日)


『「ありたい姿」の具体的イメージ』


章立て
1.財務経理パーソンが持ちたい「視点」(本日)
2.一年間のイベントとその対応
3.日々遭遇する事象のどこに焦点を当てるのか?


『財務経理パーソンが持ちたい「視点」』

1.ROIと効率化
2.キャッシュを生み出す仕組み
3.世の中の動きとビジネスの在り方の関係


1.ROIと効率化

(1)先日、財務経理部門の役割を人体に喩え、お金を「血液」に見立てて体内に行き届いているか、「血流」はどうかをモニターすること、とお伝えしました。

(2)お金が潤沢にある会社は例外として、企業が保有するお金や資産など(リソースとも表現します)が適切に活用されているか、即ちROI(Return on Investment、投下資本回収率)を常にモニターする視点が必要です。

(3)またROIの分子のReturn側、即ち回収される利益やお金を最大化することが、ROIを向上させることに繋がるのは自明です。

従って、事業活動の効率化がなされているか、効率化に寄与するような仕組みづくりが出来ているか? このような「効率化」への視点も重要だと考えます。


2.キャッシュを生み出す仕組み

(1)ROIとは少し論点が異なる視点として、キャッシュを生み出す仕組み、つまり「ビジネスモデル」への関心を多いに持ちたいです。

(2)ROIのI(Invesstment、投資)は金額に置きなおした投資額(土地や設備の購入・会社の吸収合併など)の意味合いが強い気が個人的にはします。

一方、ビジネスモデルでは、ノウハウやアイディア、仕組みと言った目に見えない資産(ソフトな資産とも言う)の活用も含めて事業の在り方を見たり、問いたりするツールです。

(3)「ビジネスモデル・キャンバス」などの分析ツールを使って、自社がキャッシュを生み出す仕組みを確認することで、これまでとは異なった事業スタイルに気付くことがあります。

今まで保有していたが、それ程注目されていなかった資産(ハードやソフトな資産)の再利用を、検討することにも繋がるかも知れません。


3.世の中の動きとビジネスの在り方の関係

(1)最後にこれは財務経理部門だけなく、全て部署のビジネスパーソンに向けての話になるかも知れませんが、「今後、世の中はどうなっていくのか?」という視点を常に持ちたいです。

(2)卑近な例で言えば、コロナ収束後のビジネス状況はどうなっていくのだろうか?

かなり普及した「ネット」取引はコロナ収束後、どれ程「対面・リアル」取引に戻るのだどろうか?

(3)もう少し緩やかではあるが避けて通れない課題である、我が国の少子高齢化。これが自社のビジネスの動向にどう影響するのか?

(4)世の中、顧客・市場が今後どのように変化・進化していくのか?それが自社・自分の仕事にどうインパクトを持つのか? 

これをざっくりとマクロで夢想する癖をつけたいです。

これらの課題は誰も「絶対解」を持ち合わせていません。答えの無い問いかけを自らにして、それを様々な角度で検討し続ける姿勢。これが今後は重要になってくると思われます。


ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお

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