その日は、本当に来てしまった。
2007年の9月、小さな波のように頭痛がやってきた。
それはやがて激痛となり、同時に高熱を出した。
ろれつが回らず、しゃべれなくなった。
「全身性エリテマトーデス」という名前の通り、「全身」が冒される病気で、
この時は「脳」と「肝臓」が壊れた。
うちの母は当時の私の様子を見た時を回想して
「あの時、正直あぁ、終わった・・と思った」と言う(笑)終わってねーよ(笑)
このブログは「闘病記」ではないので、ここからは簡略するけれど結構大変だった。
担当医の口から「命に・・」「死・・」みたいなセリフが何度か出た。
ステロイド量も、私の身体に対してMAXの量を連日投与したもんだから、
どえらいお土産(副作用)がついてきて、どっちかというとそっちの方が辛かった気もする。
入院生活は、同年11月まで続いた。多くの出逢いがあった。
昨日までまったくの他人だった人たち6人と、カーテン一枚で仕切られた空間で
共同生活。数週間程度の入院の経験はあったけど、数か月単位の長期は初めてだった。
当たり前だけど、みんな病気だった。
年齢もさまざま、暮らしぶりもさまざま。
病気に対する考え方、価値観も皆、違っていた。
ただ多くの人に共通していたのは、「病気による身体の辛さ」に加え
「心の痛みや不安や孤独」を味わった者が持つ、「強さと優しさ」のようなものだった。
「ゆうこ新聞創刊」の種の最初の一粒は、
きっとこの頃にどこかで蒔かれていたのかもしれない。
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Posted at 2010-11-04 20:54
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Posted at 2010-11-06 14:49
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