ヤマユリ(山百合) ユリ科(Liliaceae)
学名:Lilium auratum Lindl. var. auratum
ヤマユリの蕾が開花する直前はオレンジで赤色がかっている。
花開すると花の裏側に色が残り、中心には黄色い太い筋が入る。
世界のユリの中で最も大きい直径20~26cm位の白い強い香りの花をつける。
地下に大福もちのような形の鱗茎(茎の周りに膨らんだ鱗片の集り⇒球根の一種)がある。
花は茎の先に1~6個、多いものでは20個もつく。
花は6枚の花被片からなり、そのうち3枚は少し細く元々がく片が花びらの様な姿に変わった。
幅の広い3枚の花被片が、本来の花びら。
『研究者ノート、筑波大・遊川知久』
日本は、世界でいちばんユリの美しい国といってよいかもしれません。
14種が北海道から沖縄まで、春から夏の山や野を彩ります。
中でもヤマユリは、豪快な花容とむせ返るほどの官能的な香りで、
梅雨明けを強烈に印象づける植物です。
日本固有の種で、青森県より南、近畿地方まで分布が知られています。
明治維新からしばらく、ヤマユリの球根が大量に欧米へ輸出され、
絹とともに外貨獲得の稼ぎ頭でした。
利 用;庭植え、切り花として用いられる。根は古くから食用にされる。
「神奈川県の県花」
7月16日誌「大和市・郷土民家園」