ヒメオドリコソウ(姫踊り子草);
花形が、笠をかぶった踊り子の姿を思わせることから付いた名前。
関東一帯では、他地方に比べて多く見られる帰化植物。
葉が茎の先端になるほど紫色がかるのが特徴だろう。
ロゼットの姿で越冬、陽だまりで花を開くものも出始める。
この時期、葉の先端まで緑色なので ホトケノザ と間違いやすい。
白花( シロバナヒメオドリコソウ)のものをも見かける。
よく似た ホトケノザ の花は、茎が細長く上に立ち上がる。
茎は四角形で下向きの白毛が生え、茎は基部で分枝する。
茎は、しばしば紫色を帯び、下向きの白毛が生える。
葉は、三角状卵形、基部は心形で縁は規則的な円鋸歯(やや不規則)、
脈が深く花期に赤紫色を帯び有柄。葉裏は軟毛が密生し白く腺点がある。
苞は葉に似るが、基部が円形又は切形、有柄又は上部ではほぼ無柄。
花序はかなり密で咢は、筒状鐘形で軟毛がある。咢歯は5個。
花冠は、ピンク紫色で花冠の下唇は長さ2㎜前後である。
花冠筒部は萼より長く、基部近くに毛の輪をもち、雄しべ4個。花粉は橙色。
花柱は、先が2裂する。ホトケノザより花が小さく頭頂部にはあまりつかない。