最近上位機種のカメラには「電子先幕シャッター」なる機能が登載されるようになりました。 撮像子が高解像度になるとカメラ自体の動作の振動が写真のブレの原因になるからそれの回避策の一つとしてこの機能が搭載されるようになってきました。 最近出番の多いα7IIにも「電子先幕シャッター」機能は搭載されています。 レンズ交換式カメラのシャッターは、ほとんどがメカニカルシャッターの「フォーカルプレーンシャッター」です。このシャッターは先幕と後幕の2枚構成で先幕が動いて露光しその後シャッタースピードに応じ遅れて後幕が露光を閉じるという構造になっています。 実際は機械的にこの動きが高速で行われ幕が止まる時のブレーキ等のショックは大きいものです。各メーカーは、そのショックや音を小さくするため並々ならぬ努力をしています。 先幕が止まった瞬間は急激に止めるわけですから当然幕の質量やメカの動きで振動が発生し、まだ露光中の撮像子やカメラボディには影響があり厳密には写真のブレの原因になります。 それを回避する方法の一つとしてデジタルカメラならではの電気的に先幕の動作を代替したものが「電子先幕シャッター」と言われるものです。 私は通常「電子先幕シャッター」はONで撮影しています。シャッター動作の半分は電子的ですから速いし音も無いしシャッターを押した時のレスポンスも速いからです。 ところが、天気の良い日に明るい空を撮ったら写真上部がちょっと不自然に暗いのに気がつきました(写真1枚目)。 空の群青色のグラデーションは好きでよく撮りますがちょっとオーバー気味な写りだなと感じたのです。 そして、何気に縦撮りもして直ぐにチェックしたら本来空のグラデーションは上下方向に出るのに何と横方向に出たのには驚きました(写真2枚目)。 明らかに写りが異常です。 この時、「電子先幕シャッター」使用時には注意事項があると思い出しマニュアルを再確認しました(写真3枚目)。 そして、「電子先幕シャッター」OFFで撮ったら問題なく撮れた(写真4枚目)ので「電子先幕シャッター」使用時の問題と分かりカメラの故障ではなかったのでほっとしました。 普段シャッターは、殆ど1/2000以下なのでシャッターラグも無く音も静かな「電子先幕シャッター」ONで使っていますが天気の良い屋外などでの高速シャッターとなる環境では「電子先幕シャッター」の使用には注意しないといけないと改めて思った次第です。
Posted at 2015-11-18 17:09
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Posted at 2015-11-18 19:29
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