今の部署は、誰に顧みられることもない、組織の末端。
どれほど過酷か、実際に来るまでわからなかった。
あまつさえ、内示を受けた3年前は、異動できることに喜びを感じていた。
希望が叶ったとさえ思った。
仕事に忙殺されているうちに、
気づけば、結婚適齢期も出産適齢期も過ぎてしまうのは嫌だから。
一度、ライフプランやキャリアビジョンを見つめ直したいから。
働きやすい部署に異動させてほしい。
本部から支部に異動させてほしい。
そう強く訴えて、受けた内示だったから。
異動先は、私が希望した地区の支部に違いなかったから。
細かい配属先はともかく、細かい業務内容はともかく、
大まかには、一致していたから。
希望が叶ったと、思ってしまった。
とんでもなかった。
これからは、プライベートを充実させてください。
そう言われて、送り出されたのに、いざ来てみたら、残業ばかりの日々で。
休日出勤もしないと、とてもじゃないけど仕事が終わらなくて。
定時で帰る他部署を尻目に、仕事に明け暮れる日々で。
悲しくて悲しくてたまらなかった。
普段は定時で帰ってる部署が、
たまたま未曾有の困難対応に追われて注目を集める一方で。
方々から労われる一方で。
誰に顧みられることもない。
人知れず、止まない雨に、降り注ぐ槍に、迫り来る壁に、
向き合わなければいけなくて。
辛くて虚しくてたまらなかった。
生涯で初めて、残業時間が80時間を超えた。
時には100時間すら経験した。
生きることで必死だった。
自分が生き延びることで必死で、
結婚だの、出産だのと考えている余裕なんてなかった。
そんな余裕がないことが、悲しくてたまらなかった。
そんな、希望と絶望の詰まったアパートを、
今月末で引っ越すことになりました。
今の部署を、ようやく抜け出せることになりました。
荷造りのため、今日でパソコンを片付けるので。
その前に、思いの丈を書いておきたくて、キーボードを触っています。
異動先に希望があるかはわからないけれど。
今ほど絶望にまみれた場所ではないと思うから。
確実に、組織の末端ではないから。
どちらかというと、中枢に近い場所であることは確かだから。
もしかしたら、働きやすい場所でもあるかもしれないから。
それはそれで、この3年間はいったい何だったんだ、って気持ちになりそうだけど。
女性が多く、同年代の子持ちもいるので、
それはそれで複雑な気持ちになりそうだけど。
今はひとまず、沈まずにゆく船を、漕いで行けたらと思います。
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