風の双曲線
Nov
25
黄色の粉に埋まってゆく
木枠の硝子が強く鳴っている
納屋でさがし物
がらくた
たからもの
蜘蛛がのそり
とびのいて
こんにちわ
窓の下にリンゴ箱
となりは石炭箱
ああ風がはやい
光さしてはすぐ翳る
ほら光
上昇気流にトンビが乗ってゆく
ピーヒョロロロロウ
決意した逃亡みたい
古いしょるいが
飛ぶ
いけない
つぎつぎに
しかられる
みんな空に吸われていく
帰っていったの
もじが鳥や雲にまたもどって
スカート 襟 髪の毛
そこぬけバケツ
みんなひっくりかえる