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現代詩の小箱 北野丘ワールド

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生成AIですでに詩が書かれていた!

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またまた、生活に埋没しておりました。最近なんですが、送られてきた詩誌にAI特集というのがあって、なになにと読んだら、もうすでに若者が生成AIで盛んに?詩を書いている、どうする?という記事があった。もう現代詩手帖が地元の書店に置かれなくなってから買わずにいたので、世間知らずはびっくりしたのだ。
 まず瞬時に思ったのは、それは詩ではない!という、きっぱりとした断言である。高度であってもデータから抽出したものをアレンジするという作り方は動かないだろう。そこに想像力を働かせて仕上げる行為は創造といえるかもしれないが、アレンジャーに過ぎないと。その蓄積されているデータは詩人一人の読書経験による語彙の記憶より多かったとしても、詩人が詩を作るときに経験する言葉の選択には、これ以外にないという直感、思いがけない言葉の連想、意識無意識の詩人の生きてきた生すべてを総動員する働きがある。その詩が生成される瞬間のはじまりの言葉。まあ不思議な働きがあるのだ。それが詩における言葉が生み出されるプロセスなのだ!と。
 しかし、時間がたつにつれ、出来上がった作品のオリジナリティなどもうわからんじゃないか! 全部AIが作っても区別は不可能と気がついて、詩は終わったな、と思った。まあ、思いがけない言葉がでてきて、触発されてあれこれいじるのも楽しいかもしれない。それなりの素養のある人間が作ればまったくのオリジナルより面白いものができる可能性もあるだろう。つまらん詩も多いからね。

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