アジアクロスカントリーラリー #140 走行備忘録
青木拓磨選手の総合優勝が大きく報道されている、アジアクロスカントリーラリー2023ですが、同大会に出場していたZaki選手は、T2Dクラスで、クラス優勝を果たしました。
タイとラオスのオフロードで6日間に渡り戦い続ける過酷なレースは、ドライバー、コドライバー、マシン、メカニックの総合力が勝負となります。
たくさんのトラブルや不運を乗り越えて、最後にラッキーを手にした事を嬉しく思います。
日程:2023年8月13日~19日
LEG1 走行距離:384.22km パタヤ→ プラーチーンブリー
前年に続き4WDが使用できなトラブルが発生。
いくつかオーダーしておいた修理箇所の最も重要な事ができないない。
怒りを鎮めながら、暴れるテールをアクセルとステアリングでコントロールする一日。
ゼッケンが#140というほぼ最後尾スタートという事もあり、低速車に阻まれ前に行く事ができず、なおかつ圧倒的にロストも多く、総合30位ゴールという屈辱的なスタートとなった。
1日を通じた2WDドリフト走行の影響か、左リアのショックを破損。
ゴール時には垂れ下がっていた。
LEG2 走行距離:463.04km プラーチーンブリー→ スリン
迷いやすいルートを見極めロストも最小。
好調に走行した午前の後半、読み切れなかった溝に転落。
脱出に約40分を費やす。脱出に使用したジャッキが破損。
後続車は警察による中止勧告を受け、一足先にCPを通過して午後のスタートを切っている。
結局、これが最後まで順位判定とされた不運な展開。
またもほぼ最下位からのスタートとされてしまう。
午後は無難に走破。
総合順位は27位。
LEG3 走行距離:491.94km スリン→ ウボンラチャタニ
ほとんど激辛メニューしかないビュッフェのせいか、体調劣悪。
下痢だけではなく、のどの痛み、睡眠不足で、最悪のスタート。
新しい大型ジャッキは荷台にロープ固定で搭載された。
チームオーダーもあり、ペースを落として走行。
いや実際に、前半の乾いた土手の走行では、固まった轍でのワンダリングがあり、ペースを上げる事ができなかった。
後半のロスト及び得意の悪路でペースを落とした走行を行い、ストレスのたまる1日だった。
総合順位は26位。
LEG4 走行距離:270.32km ウボンラチャタニ→ パクセ (国境通過後にSS開始)
24番からのスタート。
昨夜の食事をほぼキャンセルして、近所のKFCをたんまり食い、体調回復!
集中力MAX.
D-MAXの実力を発揮させるため、ペースアップ。
ウエットの尋常ではない極悪路が続く。
午前全てがコーションと言っても過言ではない。
ロープ固定のジャッキが脱落。気づくことなく走行。
午前後半はスーパーマッド。
ここではフューエルセーフモード発動。
パワーが出ない中、巨大な水たまりと泥との格闘をしながら、スタックした先行車両を回避。
攻めの姿勢と、運が味方した。
極悪路走破で車体へダメージはあるが、基本的な走行機能はなんとか温存できたため、午後の中高速コースをハイペースで走破する事が可能だった。
ストレス解消の一日となった。
この日のタイムは全体の10位! 総合順位を18位まで上げた。
LEG5 走行距離:280.13km パクセ→ パクセ
再度新しいジャッキを入手。今度は室内に固定。
ワークスチームが並ぶ10番手からのスタート。
後ろにいる上位3台ほどに抜かれながら、安全にゴールする作戦だ。
しかし、スタート地点の簡単な渡河で慎重になりすぎ、一段低いギアを選択。
これが裏目に出て、オーバーレブによるフューエルセーフモード発動。
2度の60秒停止でキャンセル操作を行うも回復できず、前半の超ハイスピードコースを2400rpm以内で走行する必要に迫られる。
抜かれるがままの非常に悔しい走行が続く。
ハイギヤで走行するがゆえに、途中のマッドで大スピン。
何とかクラッシュを免れ、ここからフューエルセーフモードが解除されるも、時すでに遅し。
ペースをつかめぬ走行が続く。
後半の悪路で多少順位を稼ぐも、最後に痛恨のパンクチャー。
新しいジャッキを積んでいたことが、せめてもの救い。
走りに関しては、良いとこなしの一日だった。
この日の順位は、見たくもない25位。
LEG1午前のコースキャンセルの判定などで、総合順位は17位と発表された。
LEG6 走行距離:151.77km パクセ→ パクセ
17番手からのスタート。
本日のSS距離と前後のタイム差的に、どんな無理をしても順位を上げることは不可能。
逆に、後続は2分43秒差で続いている。
己のペースを崩すことなくいつもの全開走行をして、格上の後続マシンとの差を残す事ができれば、本日の合格ライン。
コースは、フラットダートのアクセル全開が続くコース。
D-MAXの最高速度は長い直線が続く舗装路で160kh/h、オフロードでは150km/h未満。
新型車種やプログラムが違うクラス上の車種より明らかに不利ではあるし、完全に使い果たした4本のショックは言う事を聞かないが、アクセル全開時間を長くするように走るしかない!
その結果、辛くも順位を維持したままにゴール。
総合順位17位。
クラス優勝のおまけつきゴールとなった。
I owe a world of thanks to my navigator, Mr. Asai, our team owner, Iijiman, every member of our team, and of course, our reliable old D-MAX.
Posted at 2023-08-21 15:58
People Who Wowed This Post
Posted at 2023-08-26 22:16
People Who Wowed This Post