1969【Vette】を走らせるのは、年に数度の事だ。 移動の手段の足車ではなく、風雨に耐える快適なものでもなく、現代のスポーツカーほどの安全性能はなく、ひたすら美しい事だけが取り柄のマシン。 梅雨の前のこの時期が、幌を全開にして走るには最高だが、毎年毎年、彼女はいつも入院中。 それがどうだ、今年は隠れ家のガレージに完璧な状態でスタンバイしているではないか! コンバーチブルをコンバーチブルとして使うことなどほとんどないが、今日こそそれを体験せねば! 以前乗っていた、'81のTバールーフは、屋根を開けると、リヤウインドウがまるでパラシュートのようになり、80km/h以上ではまっすぐ走ることも怪しかったが、コンバーチブルは空力のバランスもいい! サイド・ウインドウさえ立てておけば、なんと快適なのだろう。 9.4リッターエンジンの熱気も程よく逃がし、Tシャツ一枚になれば、快適空間が作られる。 9.4リッターの巨大エンジンのおかげで、コーナリング角度は、アクセル一つで自由自在。 要するに、タックインを利用するのが楽しいのだ。 もちろん、非現実的な加速をすれば、パワーバルジの隙間から見えるエア・クリーナーからは、凄まじい吸気音が聞こえてくる。 1969年生まれの魔性。 特別な時間。
Posted at 2010-05-07 00:24
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