特別な時間
May
3
移動の手段の足車ではなく、風雨に耐える快適なものでもなく、現代のスポーツカーほどの安全性能はなく、ひたすら美しい事だけが取り柄のマシン。
梅雨の前のこの時期が、幌を全開にして走るには最高だが、毎年毎年、彼女はいつも入院中。
それがどうだ、今年は隠れ家のガレージに完璧な状態でスタンバイしているではないか!
コンバーチブルをコンバーチブルとして使うことなどほとんどないが、今日こそそれを体験せねば!
以前乗っていた、'81のTバールーフは、屋根を開けると、リヤウインドウがまるでパラシュートのようになり、80km/h以上ではまっすぐ走ることも怪しかったが、コンバーチブルは空力のバランスもいい!
サイド・ウインドウさえ立てておけば、なんと快適なのだろう。
9.4リッターエンジンの熱気も程よく逃がし、Tシャツ一枚になれば、快適空間が作られる。
9.4リッターの巨大エンジンのおかげで、コーナリング角度は、アクセル一つで自由自在。
要するに、タックインを利用するのが楽しいのだ。
もちろん、非現実的な加速をすれば、パワーバルジの隙間から見えるエア・クリーナーからは、凄まじい吸気音が聞こえてくる。
1969年生まれの魔性。
特別な時間。
Posted at 2010-05-07 00:24
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